長崎では学校の給食で普通に出てくる食べ物「スーパイコ」。
長崎県民にとっては馴染み深い食べ物ではあるが、実は県外では通用しないらしい(九州はギリ通用)。
「スーパイコ」とは一体何なの?語源は?気になることを調べてみました。
スーパイコは長崎ではメジャーな食べ物
冒頭でも少し触れたが、スーパイコは給食の献立にも載る一般的な食べ物である。
県外に進学・就職した高校の友人から、長崎に帰ってきて久しぶりに「スーパイコ」を見て猛烈に感動した、という話を聞いた。
確かに長崎では、お店の総菜コーナーや個人の中華料理屋さんで見かけることはあるが、県外では一切見たことがない気がする。
結局、スーパイコって何?
「んで、結局スーパイコって何なんだよ!」ってことなんだが、誤解を恐れず言うと酢豚である。
いや、誤解もなにも、酢豚そのものである。
酢豚を知ってる人に「この食べ物はな~んだ?」と問えば、百発百中で「酢豚やん」と答えるだろう。
酢豚とスーパイコは違う?
「糖質排骨(タンツゥーパイグゥー)」という中華料理が「スーパイコ」に変化したらしい。
「タンツゥーパイグゥー」
↓
「ツゥーパイグゥー」
↓
「スーパイコ」←New!!
このような変遷があり、今に至るというわけだ。
つまり「スーパイコ」とは、中国語がなまった言葉。長崎の方言ということになる。
追記:台湾では「糖醋排骨(tangcupaigu/タンツーパイグー)」と呼ぶらしく、そこから由来したのかも?と読者の方から教えていただききました!謝謝!
もちろん、スーパイコも酢豚も旨い(というか同じ)。
パイナップルが必要かどうかという議論はあるが、酢豚自体の美味しさに議論の余地は無いだろう。
長崎県民を見分ける方法として「スーパイコとは何でしょうか?」という質問をすると効果的かもしれない。きっと答えられないはず。試してみよう!
あとがき
セブンイレブンで買ったこちらの酢豚も長崎県民にとってはスーパイコ。
個人的には甘酢をたっぷり絡めた玉ねぎが好き。