こんにちは、メイです!みなさんは、長崎にも日本一を取るほど美味しいものがあるって知っていますか?「長崎ならカステラだろ!」と思うでしょうが、今回は長崎ならではの名物は関係ありません。
実は、長崎で育てられている小長井牡蠣が、日本一だと認められている事実があるんです!
かき日本一決定戦で優勝
画像引用:長崎 小長井牡蠣
小長井牡蠣「華漣」
2012年 第1回「かき日本一決定戦」優勝
いきなり1位を取ったと言われても、どれくらいスゴイのかはちょっと分かりにくいですよね。まずは、この「かき日本一決定戦」のスゴさを見てみましょう!
審査員は料理記者でグランオイスターマスターの岸 朝子さんを筆頭に、総勢61名。この中には生産者だけじゃなく、環境ジャーナリスト、オイスターマスターなど錚々(そうそう)たるメンバーがズラリと並んでいます。
エントリーするのも大変!日本一の牡蠣に選ばれるまで
かき日本一決定戦では、日本一の殻付き生牡蠣を決める大会だったのですが、殻付きの生牡蠣のため、安心と安全の確認が必要となり、指定されたグランオイスターマスターの推薦が必須でした。
まずはここで認められてからエントリーができるため、エントリーすら簡単にはできません。
次に消費者やオイスターマスター、オイスターバーからの声により事前選考をします。これは予選となりますが、ここでも再度安心と安全のチェックが行われています。ここまでの予選を通過できた牡蠣は、たったの12品です。
2014年の時点では、カキ養殖生産者団体は2879団体ありました。殻付き生牡蠣の生産はその中で限られているそうです。
しかし数ある団体から、安心で安全の基準が高い生産者を選考して出場者を選んでいるのですから、この中に入った小長井牡蠣は本当にスゴイですね。
そして大会当日、各地の牡蠣は産地など全て伏せられ、アルファベット表記で審査をされました。どこの牡蠣か分からないまま採点をしているので、とっても公平なものです。
日本一の牡蠣を決める審査の基準や方法
1.各地の牡蠣が、どう取り組んで安心と安全を実現しているのか説明。
2.流通方法について きちんと上下を揃えて出荷されているかなどチェック。
3.サイズ 納品する牡蠣の重さが均一であるか。
4.デザイン パーツの色、殻の形、貝柱の太さなど均一性があるか。
5.産地にしかない、そこの生産者しか作れない仕上げや特長などオリジナリティがあるか。
6.食感(年齢や性別が様々な審査員が判断する)
7.味(年齢や性別が様々な審査員が判断する)
8.再度試食して、採点をする
牡蠣を食べるのに、ここまで拘ったことなんて無いですよね。こんなに厳しい基準や方法で、小長井の牡蠣は日本一に選ばれているんですよ。
例えば最近よく聞く「モンドセレクション金賞」ですが、これはコンクールではなく、審査基準を満たしていればOKなんです。つまり、審査してもらえば誰でも取ることが可能な賞です。
かき日本一決定戦では名だたる牡蠣の有識者が厳しい審査をして採点しているので、簡単にはグランプリを取れないことが分かりますね。
小長井牡蠣 華漣が1位を取れた理由
小長井牡蠣が育つ有明海の諫早湾は波が穏やかで、貝にとって栄養豊富な海です。多良岳からの流れもあり、淡水と海水が混ざる汽水域のため、小長井ならではの美味しい牡蠣が育ちます。
グランプリを受賞した小長井牡蠣の華漣は、小さく可憐な花をイメージした小ぶりなものですが、通常の小長井牡蠣より手間をかけて育てられており、小さいのにずっしりしていて濃厚な味わいの牡蠣になっています。
まさに小長井のオリジナリティ溢れる牡蠣で、文句なしの食感と味わいに育つため、グランプリを取ったのには納得です。
小長井牡蠣 華漣の育て方
画像引用:長崎 小長井牡蠣
小長井牡蠣 華漣は産卵後に約10mmまで育てられたら、ひと粒ずつ選りすぐりのものを籠に入れて、水揚げするまでイカダに吊るされます。
月に1回は手作業で磨かれ、成長していく大きさに合わせ籠も変更します。十分な栄養を取るために定期的に籠を交換するなど、通常の小長井牡蠣には無い工程があり、とても手間ひまをかけて育てられているのがよく分かります。
ここまで手をかけているのですから、小長井牡蠣が予選を通過し厳しい審査をクリアしたのは当然と言えるでしょう。
美味しいだけではなく、安心して食べられる安全な生牡蠣の審査でグランプリを取ったのですから、とっても誇らしいですね♪