崇福寺の見所のひとつは、たくさんの文化財を見れることです。国宝や重要文化財などが、崇福寺だけで合計21件もあるんですよ!
国宝建造物は九州に5ヶ所あるのですが、長崎市には2カ所に3件の文化財があり、その内2件は崇福寺にあります。実はとってもスゴイ観光スポットだったんですね♪
今回は崇福寺の歴史の他に、数多くある文化財の中から、絶対チェックしておいて欲しい文化財3つをご紹介していきます!
寛永6年から始まる崇福寺の歴史
崇福寺は「長崎三福寺」と数えられる唐寺のひとつで、1629年(寛永6年)に建立されました。300年以上というより、400年に近いと説明したほうが良さそうですね!
唐寺は出身地別に建てられているため、南京出身者が建てた興福寺は南京寺、崇福寺は福州寺と呼ばれています。
江戸時代のはじめは長崎にたくさんの中国人が来航してきて、市民の6人に1人が中国人でした。
キリスト教禁令が厳しかったこの時代は、在住している中国人にもキリシタンの疑いがかけられていたので、仏教徒だと証明するために次から次へと唐寺が建てられたとも言われています。
崇福寺に訪れたら見ておいて欲しい4つの文化財
下記の数字は、崇福寺にある文化財の内訳です。
- 国宝 2件
- 国指定重要文化財 5件
- 県指定有形文化財 4件
- 市指定有形文化財 10件
21件もの文化財があれば「見所がいっぱい!」というより、沢山ありすぎて「何が国宝だったか」、「何を見ておけばいいか」分からなくなりそうですね。
そこで筆者独自の見所ポイントをご紹介するので、崇福寺に行く前に予習の参考にしてください^^
崇福寺山門(桜門)
画像引用:ながさき旅ネット
県指定史跡 指定日:明治39年4月14日 指定
中国職人によって建立されたお堂や門がある中で、一番中国の趣を感じる”門”ですが、実はこの山門は日本人の職人によって建立された寺門です。
建立された年代は最も新しいですが、崇福寺の象徴的な重要文化財です。
崇福寺第一峰門(だいいっぽうもん)
画像引用:長崎市
国宝 指定日:昭和28年3月31日
中国で切り組んだ材を、唐船で分けて運び再建された門です。
軒下は四手先三葉脇栱(よんてさきさんようきょう)という特徴的なものになっていて、これは中国の華南地方でも稀だそうです。
本来はここが山門でしたが、下段に三門が建てられたため二の門になりました。
崇福寺大雄宝殿(だいゆうほうでん)
画像引用:長崎市
国宝 指定日:昭和28年3月31日
福州出身の在留中国人が、福州から超然(ちょうねん)を招いて建立したお寺です。
上層の屋根は元禄時代に追加され、日本様式が基調になっていますが、下層部分は黄檗(おうばく)天井と呼ばれる中国様式になっています。
不思議と二つの洋式が違和感なくつり合っています。
崇福寺媽祖堂(まそどう)
画像引用:長崎市
県指定史跡 指定日:昭和35年7月13日 指定
媽祖は海上守護神で、唐船の船主たちが航海安全の願いをこめて祀りました。唐寺では重要度が高く、長崎で唐寺を建てる際には、媽祖堂の建立から始まる傾向があったのです。
長崎ランタンフェスティバルでは、媽祖を安置させる行列の再現をした「媽祖行列」というパレードを行っていますよ♪
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今回は4つだけの紹介でしたが、ゆっくり時間が取れるようであれば残りの文化財もぜひ見てくださいね。
境内には至る所に縁起のいい意匠などが点在していて、桃が刻まれた袖石や門扉に描かれたコウモリなどにも注目すると楽しいですよ。
崇福寺へのアクセス方法
■路線電車■
「正覚寺下」乗車、終点で下車し徒歩3分
■長崎バス■
「崇福寺入口」で下車し、徒歩3分
電話:095-823-2645
時間:8:00~17:00
料金:大人300円、高校生200円、小・中学生 無料
定休日:年中無休
いかがでしたか?京都や奈良には敵いませんが、文化財の多さでは西日本一番と言われるお寺なので、一度は観光してみてくださいね!