大正末期から営業されていた大浦町の銭湯「日栄湯」が、2024年7月1日で閉店していたことが分かりました。
日栄湯は、大浦町にある大衆銭湯。
日栄湯の隣には日本基督教団長崎教会、向かいには儒教の創始者・孔子を祀っている孔子廟があり、ヨーロッパ・中国文化との共存という長崎らしい環境のなか、多くの人に愛されていました。
日栄湯は昔ながらの銭湯。
中に入ると、番台に座るニコニコ笑顔のおばあさまに入浴料を支払い、熱めのお湯で疲れをとり、上がったあとは冷たい飲み物を飲んでサッパリ。
ランタンフェスティバルシーズンには孔子廟から催物の音楽が聞こえてきたり、ランタンの灯りが脱衣場の窓ガラスを通してぼうっと浮かんで見えたりと、風情のある銭湯でした。
「広島からの慰霊祭の帰りだといって毎年夏に立ち寄られる方や、リピーターの方も多くいらっしゃいます。ある若い旅行者の方が、常連客に『あんた体ば洗ってから入らんね~』といわれたそうで、お風呂に来て怒られた(笑)と嬉しそうに帰っていかれました。」
日々の疲れを癒すご近所さんの大きな社交場は、観光客を我が家のようにもてなしてくれるようだ。
–長崎!リゾート気分の天然温泉vs観光スポット近くの町の湯」–
閉店してしまったので残念ながら中を直接見ることはできませんが、こちらの記事からは日栄湯のさまざまな写真を見ることができます。
日栄湯さん、素敵なお風呂と思い出をありがとうございました。