【九州新幹線】今しか見れない萌え断建築!長崎駅前の工事過程はココから愛でる

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【九州新幹線】今しか見れない萌え断建築!長崎駅前の工事過程はココから愛でる

2022年度開業に向け、着々と工事が進む九州新幹線西九州ルート。完成すれば、長崎駅-博多駅間の所要時間が最速約1時間20分程度になります。

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長崎が劇的に変わる!その渦中を見ておきたい

つい先日、JR 在来線の高架化に伴い、長崎駅と浦上駅の新駅舎がオープンしました。
長崎の景色もだいぶ変わってきたことに、お気づきですか?
今後は、サッカースタジアムを中心とした大型複合施設等の建設も控えており、ますます変革のときとなることでしょう。

新幹線開通は、私が地元長崎に帰ってきた理由のひとつでもあります。長崎が、劇的に変わる!それは、まち並みや人の流れだけでなく、目に見えないものも含めて。様々な意見があるなか、その渦中を自分ごととして見ておきたい。

そんな長崎の変化を、工事過程とともに楽しむ萌え断建築のすすめ。
時期が来たら交通規制も行われますので、ご注意を。

“萌え断建築” って何?って思いました?

それもそのはず、私が勝手につくった呼称です。

“萌え断” 自体は、サンドイッチなどでよく使われる美しい断面のことですね。
“萌え断建築” は、建築物を縦にスパッと切ったような断面に、萌えポイントを見出していきます。
写真をみたら、「そういうことか!」と、理解してもらえると思います。

それでは、今しか見れないおすすめスポット!
レッツゴー!!

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4月から交通規制も始まる長崎市宝町付近

奥に見える歩道橋が宝町の電停です。
国道202号の上を跨ぐようにして高架が設置され、新幹線がやって来ます。
現在、大通りの両サイドに橋脚ができています。
今後の工事で、繋がる予定です。

天神町側の橋脚です。
山側の階段を上がると、新長崎トンネルの出入口付近まで接近できます。

高架と同じ高さまで上がってきました。

長崎市現川町と天神町を結ぶ新長崎トンネルの出入口です。長さは約7460m。
このトンネルから、長崎市内中心部にいきなりズドーンと新幹線が現れるわけです。
そのうち防音壁などでサイドも閉じられてしまうでしょうから、トンネルが見たい方は、ぜひ今のうちに!

ここまで上がってくると、向こう側の断面もよく見えます。

宝町付近夜間通行止の案内

いよいよ4月から、国道202号宝町付近の夜間通行止めが始まります。
8月初旬までの間で計30日間程度を予定しているようです。

初日:2020年4月14日(火)23:30〜翌5:00

工事の進捗状況や交通規制の詳しい日程はコチラ

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新長崎駅開業とスカイロード構想

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「長崎高架開業記念レールウォーク」が中止になりました。線路を歩く唯一の機会を逃してしまったのは残念ですが、予定通り新長崎駅が開業。

現行では、新しい改札口までの歩行者通路は、旧改札ホームから線路を横断するルートになっています。
緑のフェンスに沿って、350m歩くことになるので、お急ぎの際はお気をつけください。

今後、旧駅舎や線路も取り壊されていきます。

これは、アミュプラザ長崎の駐車場から撮影したものです。旭大橋側ギリギリまで寄ると、萌え断建築スポットがあります。

駅舎の南端です。

南改札ができるかどうかは、まだ協議中のようですが、旭大橋の立体交差で県庁駐車場棟へ繋がる連絡通路も視野に入れたカタチです。
長崎駅スカイロード構想と呼ばれています。
ただし、海へ誘導したい「県」と商業施設の経済効果を優先したい「JR」との思惑の相違や金銭面の課題から、計画は思うように進んでいない模様。

とはいえ、脳内で想像してみてください。
繋がった時のことを思えば、断面に見えてくる不思議。
全面ガラス張りで、ホームの終端は長崎港が眺められるよう開放的な造りになっています。

こちらが、長崎県庁側の駐車場棟。
撮影したのは昨年の7月です。

長崎県庁新庁舎の展望台は、駅前開発の工事過程を見学できる絶好のスポット!

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高架化されたJR在来線を見るならココ

こちらも撮影は昨年7月なのですが、長崎駅から浦上駅間の約2.5kmが高架化され、4つの踏切が無くなりました。
渋滞緩和が期待されます。

撮影場所は、みらい長崎ココウォークの駐車場です。電車を見るのが好きなお子さんにも喜んでもらえるスポット。
もちろん、場内の車にはご注意を。

高架下の活用はまだまだこれから。

大好きな長崎が、いったいどのように変わっていくのか。そして、どう愛着を育んでいくのか。
急速な発展は、そのぶん急速な衰退を促す危険性もはらんでいます。
目の前の問題に追われて大事なことを見失わないように。50年後、100年後先から今を見た時に、本当に大事なことを考えるべきです。そして、長崎らしさを担う歴史や文化を形成するものには、時間をかけた丁寧なアプローチが必要不可欠だと思います。

無くしてからでは遅いものが、たくさんあります。なかでも、目に見えないものほど再生するのは不可能に近い。

大きな変化に囚われて、小さな変化を見落とさないためにも、まちのこと、暮らしのこと、積み重ねてきた時間のこと、これから積み重ねていく時間のこと、ちょっとだけ敏感になってみて欲しいと思います。100年先の長崎のために。

この記事を書いた人

長崎生まれ
広島大学で建築設計を学ぶ。
Berlin-Germanyを拠点とし、Wien〈ウィーン〉ではSHAREarchitects、Dresden(ドレスデン)AderArchitektenに勤務。
帰国後、こどもとのワークショップに力を注ぐ。

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