こんにちは、メイです。今回は開国によって外国人居留地となった東山手に、現在も残されている山手洋風住宅群(7棟)についてご紹介します。
この地区には文化遺産がいくつも残っているので、長崎を観光するならぜひ足を運んでもらいたいスポットのひとつです。
さて、市指定有形文化財となった東山手洋風住宅群(7棟)は、どういった目的で建てられたのか、現在はどのように利用されているのか?などをまとめています。
明治20年代の遺構・東山手洋風住宅群(7棟)とは
画像引用:ながさき旅ネット
東山手にある7棟の洋風住宅群は、明治20年代後半に建設されました。小さくて狭い土地に密集するように建っていて、外観・内観ともに簡素的に造られています。
それぞれの棟がほとんど同じような構造のため、社宅や賃貸住宅として建設されたのでは?と考えられています。このような用途であれば住宅遺構として現存している例は他になく、全国でも貴重なものです。
昭和58~63年にかけて改築がされ、
- 東山手地区町並み保存センター
- 古写真・埋蔵資料館
- 国際交流の場・ワールドフーズレストラン東山手「地球館」
として6棟が利用されています。外国人居留地だった頃の様子が、写真やビデオで知ることができますよ♪
電話:095-829-1193(長崎文化財課)
時間:9:00~17:00(古写真史料館・埋蔵史料館)
料金:大人100円、小・中学生50円(古写真史料館・埋蔵史料館)
休日:月曜日(祝日の場合は開館)、12/29~1/3
URL:https://goo.gl/kj5N7s
中国と日本の要素が入り混じる建築様式の謎!
明治初期までに建設された洋館は、グラバー住宅や東山手十二番館のように、海が眺望できるような広い土地に建っているのが特徴です。
しかし明治30年以降には、東山手洋風住宅群のような密集した住宅が建てられるようになります。
日本人に比べて体の大きな外国人の住居にしては、ちょっと狭苦しいようにも見えますが、なぜこういった住宅群を建てる発想が生まれたのでしょうか。
それは、洋風住宅群の建築様式から想像することができます。中国風の欄間飾りや、鳥ぶすまと呼ばれる瓦屋根についた和風の飾り。中国と日本の特徴が入り混じった建築様式は、真下にある孔子廟の影響を受けているように思われます。
中国の文化が広まった、長崎ならではの建築物のようですね。
東山手洋風住宅群の3つのみどころ紹介
①東山手地区町並み保存センター
写真やビデオで、居留地時代の街並みや情報を学ぶことができます。2階からは孔子廟や大浦天主堂などを眺めることができ、長崎の街並みを楽しめます。
入館料:無料
駐車場:なし
②古写真・埋蔵史料館
【古写真史料館】
幕末から明治期の長崎をモチーフにして、外国人居留地や市街地の特徴を表した古写真展示しています。当時の風景や移り変わってきた様を見ることができますよ。
【埋蔵資料館】
江戸時代から現代に近い時代までの、長崎市内で出土した遺物を展示しています。文化の歩みや当時の暮らしの雰囲気を感じる資料館です。
入館料:大人100円/小中学生50円(古写真資料館3館と共通入館券)
駐車場:なし
③東山手「地球館」
東山手洋風住宅群の一棟を利用したレストラン。長崎に在住している各国の人々が、自国の家庭料理を交代で披露する国際交流拠点です。
ランチメニューは20食限定なので、世界の料理に触れてみたい人はランチタイムに訪れましょう!
時間:10:00〜17:00
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)12/29〜1/3
駐車場:なし
URL:http://higashiyamate-chikyukan.com/j_frame.htm
いかがでしたか?異国の雰囲気を感じることができる東山手ですが、以前の暮らしを知れたり、色んな国の人との交流をもてるなど素敵な場所ですよね。