【長崎の今をシカとご覧あれ!みジカなナガサキ】
ここ数年、台風や大雨による災害が頻発しています。
その規模は今後ますます大きくなると予測されていて、防災・減災への取り組みが急がれています。
県では、災害に備えて、施設の整備や防災情報の発信などを行なっています。
長崎市の草住川砂防ダム
災害による被害を未然に防ぐために、県内各地で河川や砂防ダムなどの整備が進められています。
長崎市の南西部に位置する草住川(くさずみがわ)は、豪雨時に土石流が発生する危険性があるため、砂防ダムを整備しました。
県の河川課 横山さん「砂防ダムは、大雨で山の斜面が崩れた際に発生する土石流を食い止め、街を守る役割があります」
横山さん「草住川砂防ダムは、下流の集落や災害時の応急活動に確保すべき緊急輸送道路である国道499号を守るために造られました」
地域住民の安全・安心につながっているんですね。
大村市の佐奈河内川
横山さん「大村市の佐奈河内川(さながわちがわ)では、4年前に大規模な浸水被害が起きました」
横山さん「梅雨前線豪雨に伴う氾濫により堤防が決壊し、浸水家屋は209戸、浸水面積は61haにも及びました」
横山さん「今後、同じ規模の豪雨が発生しても安全に水を下流に流せるよう、決壊した堤防の再整備や川幅を広げる改良工事を進めています」
横山さん「こうした河川の整備を通して、災害に強いまちづくりに取り組んでいきます」
長崎県防災ポータル
災害への備えとして、一人一人ができる取り組みがあります。
まずは雨が降る前に、お住まいの地域の災害リスクを確認しましょう!
長崎県防災ポータルで、土砂災害の恐れがある土砂災害警戒区域と、河川の氾濫時に浸水する恐れがある洪水浸水想定区域を確認することができます。
長崎県内の土砂災害警戒区域の数は全国で2番目に多く、3万7023カ所もあります。
中には、より危険度が高い土砂災害特別警戒区域に指定されている場所もあるため、今一度ご確認ください。
洪水浸水想定区域は、氾濫時に予想される浸水範囲と浸水する深さを示しています。
今後、県が管理するすべての河川で指定・公表を行う予定です。
雨が降り始めたら、防災情報をチェックしましょう。
県内に発令されている警報・注意報をはじめ、避難情報や避難所の開設情報などを確認できます。
長崎県河川砂防情報システム「NAKSS」(ナックス)では、河川の水位や雨量、土砂災害危険度情報のほか、県が管理する一部河川では監視カメラの画像などを確認できます。
防災情報を活用して、適切な避難行動につなげてください。
災害への備えは、まず身の回りの危険を把握することから始めよう!
次回は、家庭や地域で取り組むことができる防災活動について紹介します。
来週も見るシカない!
【みジカなナガサキ】
・長崎県(広報テレビ番組)
・よかテレ
・長崎県防災ポータル
・長崎県河川砂防情報システム「NAKSS(ナックス)」