長崎を観光案内するときは、必ずと言っていいほど連れて行く稲佐山。

これまで案内してきた経験から、ロープウェイのメリット、デメリット、状況に応じたアクセス選びにレンタカーを使った観光プランの提案など、長崎の夜景を存分に楽しむコツをご紹介します。
後半には、実際にロープウェイで稲佐山に行ってきたレポートも。

世界新三大夜景

長崎市街地を一望できる稲佐山山頂は、長崎の独特な地形や港町として栄えた歴史的背景を理解するうえでもぜひ訪れて欲しい場所。
晴れていれば、雲仙、天草、五島列島まで望むことができます。

夜間ともなると、その眺望は「1,000万ドルの夜景」とも言われ、香港、モナコと並んで世界新三大夜景にも認定されるお墨付き。

アクセスにはロープウェイを


画像引用: 長崎市公式観光サイトあっと!ながさき

稲佐山山頂へのアクセスは、自家用車、タクシー、路線バス、バスツアー、ロープウェイとさまざまあるのですが、私の中では、これまで自由度の高い自家用車かタクシーの2択でした。

長崎の路線バスは乗り場もルートも複雑でとにかくわかりにくい!

同じバス停でも行き先によって複数の乗り場が存在する市内中心部。
長崎市在住の私でさえ把握できません。
一方、長崎のどこにいても計画が立てやすいのが、ロープウェイ。その理由は、ロープウェイ乗り場までのアクセスにありました。

これまで、ロープウェイ乗り場へのアクセスは難しい路線バスを利用した案内が多く、面倒なものだと思っていました。

しかし、これさえ覚えておけば観光もスムーズ!!!

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ロープウェイ乗り場までのアクセス
路面電車の電停「宝町」より
徒歩14分 もしくは 路線バスで3分
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路面電車の路線図にも案内がでています。

画像引用: 長崎電気軌道

「宝町」から意外と距離があるように思えますが、道のりはほぼ平坦で、約1km。じゅうぶん歩ける距離です。案内板もあるので迷うこともありません。
ただ、観光で歩き疲れているときは、「宝町」のバス停から長崎バス3、4番系統(下大橋・小江原・相川行き)のバスに乗り、「ロープウェイ前」で下車すると良いでしょう。

系統が単純明快な路面電車を利用することで、平和記念公園、出島、大浦天主堂、眼鏡橋、どこにいても、簡単に「宝町」の電停を目指すことができます。

そして、一日乗車券をお持ちの方は、有効活用できますね。
さらに、「宝町」からであれば、路線バスを利用しても2駅なので、致命的な乗り間違えや、遠回りを回避できます。
路面電車もバスも頻繁に出ているので時刻表も特に気にする必要がありません。

ロープウェイは15~20分間隔で運行!

ロープウェイ乗り場である淵神社駅から稲佐山駅までは約5分、15~20分間隔で運行しています。

営業時間 9:00〜22:00

ただし、土曜日や連休中はやや混雑します。
日没前にはロープウェイに乗り、展望台で夜景に変わるまでを見届けたら、早めに下りてくることを心がけましょう。
なお、夕暮れの長崎も魅力的です。
加えて、大型連休中や夏休み期間中は混雑もピークに。覚悟して並ぶか、タクシーの利用を検討しましょう。

タクシーについては後述します。

長崎ロープウェイ 営業案内

ロープウェイの魅力

稲佐山ロープウェイの魅力

全面クリアなガラス張りで迫力のパノラマを体験できるゴンドラは、フェラーリなどのモーターブランドを手掛ける世界的工業デザイナー奥山清行氏により設計されたもの。

2011年にリニューアルしました。

徐々に遠ざかる景色を映像的に楽しむことができるのは、ロープウェイならではの魅力です。

ぜひとも麓側のポジションを確保したい。

長崎市民同伴で料金が半額に

長崎市民および長崎市に勤務されている方であれば、稲佐山空遊倶楽部への入会でロープウェイ運賃が半額になります。入会金無料。

会員の方を含め5名まで利用可能。

観光案内で同行する際は活用しましょう。

入会はロープウェイ乗り場淵神社駅で受け付けています。

長崎ロープウェイの料金一覧

  • 大人)往復 1,230円(通常)⇒610円(会員)片道    720円(通常)⇒360円(会員)
  • 中高生)往復 920円(通常)⇒460円(会員)片道 510円(通常)⇒250円(会員)

また、半額とまではいきませんが、公式HPにどなたでも利用できる割引クーポンがあります。
稲佐山往復・長崎ロープーウェイ割引クーポン券はこちら

繁忙期にはタクシーを

せっかくのロープウェイも鮨詰め状態では楽しめません。
大型連休はもちろん、夏休みやお祭り期間中と週末などが重なると特に混み合います。

そんな時はタクシーで山頂へ。
土曜日や連休中の一般車両規制時間中もタクシーは山頂駐車場まで入場できます。ただ、入場ゲート前でタクシー渋滞にはまってしまうことも。
そんな時は、中腹駐車場で降ろしてもらい、そこからは無料シャトルバスを利用するのが無難です。

この時、帰りの路線バスの時刻表をチェックしておくと安心です。

帰りは、再び中腹駐車場まで戻ったのち、路線バスを利用するかタクシーを呼ぶかすれば、OK。
復路のみであれば、路線バスもシンプルで利用しやすいです。「宝町」からさらに10分くらい乗っていれば、市役所経由でも大波止経由でも中心地まで戻れます。
降車バス停は「中央橋」です。

シャトルバス運行カレンダーはコチラ↓
シャトルバス運行カレンダー

タクシー

目安として、「宝町」から稲佐山山頂展望台まで 片道1,180円 所要時間7分

路線バス(長崎バス)

「稲佐山」→「宝町」180円 所要時間10分
「稲佐山」→「中央橋」220円 所要時間約20分
長崎バス 時刻運賃クイック検索

レンタカーも検討してほしい

私がよく利用するのは、自家用車なのですが、ここではレンタカーに置き換えてお話しします。

私がロープウェイと並んでおすすめしたいのは、長崎滞在中に1日はレンタカーで遠出をして、戻った足で稲佐山に登るというものです。

長崎は、市街地以外にも訪れてほしい魅力的な場所がたくさんあります。

そこで私は、2泊以上する方には、観光プランに外海の教会群を入れることをおすすめしています。
というのも、潜伏キリシタン関連遺産群を巡り、長崎の歴史的背景の理解を深めたうえで、大浦天主堂やグラバー邸といった山手の居留地を巡ると、より印象深いまち歩きができるからです。
このプランは毎回好評です。
そして、自家用車もしくはレンタカーが一番勝手がいいです。

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教会の見学は 事前連絡が必要な場所もありますので、ご確認下さい。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター

朝イチで出発して、外海の教会群を巡り、昼食をとり、長崎市街地に戻ってくるのがだいたい15時前です。いったん大浦天主堂下の駐車場に車をとめ、南山手を散策。
日没前にはレンタカーで稲佐山へ向かいます。

土曜連休中は山頂駐車場の利用が制限されています。その場合は、中腹駐車場から無料シャトルバスを利用するか、一般車両規制時間より少し前に入るとよいでしょう。

  • 山頂駐車場 40台+身障者用2台  100円/30分(最初の20分無料) 
  • 中腹駐車場 500台  無料 24時間営業
  • ロープウェイ淵神社駅駐車場 無料

土曜連休中の一般車両規制時間

  • 10月ー3月 17時30分~21時30分
  • 4月ー9月 18時30分~22時30分

稲佐山山頂駐車場の土曜・連休中の利用制限時間

他にも、長崎からレンタカーで日帰りできるおすすめスポットとして、雲仙、島原、九十九島、平戸などなど。
旅程に余裕がある方は、どうぞご検討ください。

夜景スポットは稲佐山だけじゃない

せっかくの長崎旅行が、人混みの記憶になってしまうのはもったいない!

平日に来れればいいですが、そうとは限らない。
繁忙期のなかでも最も混雑が予想されるGW期間中は覚悟が必要です。

長崎の夜景を満喫するもう一つの方法。
それは、稲佐山以外から夜景を楽しむ。
すり鉢状となった長崎の地形は、様々な角度から俯瞰的に眺めることができ、そのスポットごとに豊かな表情をみせてくれます。

例えば、グラバー園からの夜景。
そして、さらにグラバー園第2ゲートから10分(約450m)登ったところにある鍋冠山公園からの夜景。
長崎港が一望でき、稲佐山より近いがゆえに臨場感ある迫力の夜景が拡がります。

静かなところでゆっくり見たい!そんなあなたには、コチラのながさーち記事もご参考に↓

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ロープウェイで行く稲佐山展望台レポート

では、実際にロープウェイで稲佐山展望台まで行ってきた様子をレポートしたいと思います。
まずは、「宝町」の電停に集合し、徒歩でロープウェイ乗り場を目指します。
話しながら歩くとすぐです。

2019年1月4日(金) 18:00 淵神社駅

定員31名のゴンドラに乗り合わせたのは、私たち4人ともうひと組あわせて7人+ガイドさん。
三が日が過ぎた金曜日とはいえ、まだまだ日曜日までは観光客も多いのかと思いきやガラリとしたもんでした。
かなり余裕を持って進行方向逆側のベストポジションをゲット。

ロープウェイ、グングンと上がっていきます。
日も落ちてしまったので、足下は暗闇。
あまり高さは実感できませんでした。
浮遊感を感じたければ、やはり日没前。

しかし、小さくなっていく灯りが、次から次へと出現し、次第に視界いっぱいに拡がっていく様は一見の価値あり。贅沢な時間です。
5分はあっという間でした。
余裕があるときは、1本遅らせてでもベストポジションを確保したいところです。

稲佐山駅に到着し、光のトンネルを抜けると、いよいよ展望台。

稲佐山展望塔は円筒形の総ガラス張り。
屋上へはエレベーターを利用する他、側面のガラスに沿ってスロープが設置してあります。
ガラス越しに景色を観賞しながら上ることができるので、寒い日や少しの悪天候なら屋内からも眺望を楽しめます。

屋上は360度の大パノラマ!!

冬の夜景は格別に綺麗です!
残念ながらやや曇り空で星は見えなかったのですが、代わりに星空が全部降ってきたかのような凝縮された煌めきにうっとり。

吹き抜けになったエントランスでは、「長崎稲佐山フォトコンテスト2018」の作品展が催されていました。特別審査員は福山雅治さん。
稲佐山をテーマとした作品を募集し、今年で17回目となるお馴染みのコンテストです。毎年見応えのある作品ばかりで、稲佐山が市民に愛されているのが伝わってきます。

2018年からは、インスタグラム部門もでき、「#長崎よかスタグラム2018」にも素敵な作品が集まっています。

ちなみに2階 “ひかりのレストラン” は、この日貸切り。
よくあることなので、ご利用をお考えの際は予約状況の確認をしておきましょう。
ご予約は、コース料理のみカウンター席8名様、個室4名様から。
日没からゆっくりと夜景に変化していく様を、窓際で美味しいご飯とともに満喫できたら最高です。家族でコース料理をいただいたことがあるのですが、長崎らしい味付けで郷土色溢れる料理の数々、とても美味しかった思い出。

ひかりのレストラン稲佐山山頂

この日の稲佐山山頂での滞在時間は、1時間半。
話が盛り上がったこともあり、自販機で買った飲み物を片手にずいぶん長居しました。

帰りのロープウェイは、10人以上いたと思います。運良く列の先頭を確保できました。最後の最後までじっくりと夜景を堪能。

20時前に淵神社駅に到着。
上りの待機列は変わらず10人ぐらいでした。

お土産ショップでニューヨーク堂のカステラアイスとカステラサイダーを購入。
おつりの小銭で限定メダルも。

このあと、「宝町」まで歩き、大通りでタクシーを捕まえて、浜の町まで移動。
夕食となりました。
「宝町」からは路面電車1号系統で浜の町まで戻れますが、4人いたのでタクりました。
千円ちょっとでした。

ちなみに長崎人はかなり気軽にタクシーを使います。年間のタクシー支出額は全国1位だそうです。ちょっと納得です。観光中も上手く活用しましょう。

長崎ロープウェイで行く稲佐山まとめ

  • 坂の町長崎らしさを存分に楽しめるのはロープウェイ!スケルトンのゴンドラからの眺望が抜群。
  • アクセスには路面電車の電停「宝町」を覚えておくこと。
  • 日没前に山頂へ。
  • 繁忙期にはいさぎよくタクシーを。
  • 大型連休中は稲佐山以外からの夜景も検討。

繁忙期の混雑状況は刻一刻と変化するので、アクセス選びも難しいものがありますが、旅の優先順位をしっかりと整理し、状況に応じて柔軟に切り替えていくといいと思います。
計画段階では、夕暮れ時を狙うのはもちろんのこと、土曜日を避けたり、連休中も直前や最終日を狙うなど、出来る範囲で回避していきましょう。
ぜひ、長崎自慢の夜景を体感して下さい。
あとは、晴れるといいですね!よい旅を。

最後に、長崎に住んでいてもロープウェイに乗ったことない!という方、多いのではないかと思います。でも、繁忙期でなければゆったりとロープウェイを楽しめることがわかりました。そして、繁忙期は限られています。
この夜景をいつでも楽しめるのは、地元の特権です!稲佐山空遊倶楽部もあります。
ぜひとも利用してみて下さい。
そして、お友達が来たときには、観光案内のご参考に。