外海地区の中央に位置する出津地区。
外海一帯には5,000人近い信者がいましたが、江戸幕府の禁教政策により、大村藩は厳しく取り締ま理ました。
しかし、潜伏キリスト教信仰が多く存在し、聖画や教科書、教会暦などを密かに自分たちで信仰を継承していきた地域です。
パリ外国宣教会の「プティジャン神父」は、1865年3月の「信徒発見」の半年後、船で密かに出津を訪れ、潜伏キリシタンと接触をしました。
1879年には、フランス人宣教師「ド・ロ神父」が出津に赴任し、布教活動とともに、フランスで学んだ建築・医学・産業などの幅広い分野の知識を活かし外海の人々のために力を注ぎその生涯を終えました。
出津川流域の狭隘な地形は、「外海の石積集落景観」として重要文化的景観に選定されています。
長崎出身のさだまさし原作、2004年公開の映画「解夏」の撮影が行われたことでも有名なスポットとなっています。
ここでは、出津集落3つの国指定重要文化財を紹介したいと思います。
1.出津教会堂
正式名称は、「カトリック出津教会」。
1882年、「ド・ロ神父」の設計によ建設されました。1891年に一部改造、1909に玄関部を増築し、現在の教会の姿となりました。
2011年に、外国人神父の設計による初期教会として、「国の重要文化財」に指定されました。
住所:長崎市西出津町2633
TEL:0959-25-0012
料金:拝観料・入場料 無料
見学時間:9:00~17:00 ※見学は事前に「長崎の教会群インフォメーションセンター(TEL:095-823-7650)」に連絡が必要。ミサや冠婚葬祭等により見学できない場合もあり。
TEL:0959-25-0012
料金:拝観料・入場料 無料
見学時間:9:00~17:00 ※見学は事前に「長崎の教会群インフォメーションセンター(TEL:095-823-7650)」に連絡が必要。ミサや冠婚葬祭等により見学できない場合もあり。
2.旧出津救助院
1883年に、ド・ロ神父が女性の自立支援のために建設した授産施設。
授産場、マカロニ工場などがあり織物、縫物、素麺などの食品加工など様々な商品が生産されていました。
入館料:大人300円/中・高生200円/小学生150円
開館時間:火~土曜:9:00~17:00、日曜・8/15・11/7・12/25:11:00~17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、12/29~1/6
TEL: 0959-25-1002
開館時間:火~土曜:9:00~17:00、日曜・8/15・11/7・12/25:11:00~17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、12/29~1/6
TEL: 0959-25-1002
3.ド・ロ神父記念館
この記念館の建物は、1885年ド・ロ神父の手による建設で、旧出津救助院の向かい側に建設された鰯網工場なのです。
1968年に増改築して「ド・ロ神父記念館」として開館しました。
授産場、マカロニ工場とともに国指定重要文化財となっています。
入館料:一般300円/小・中高生100円(外海歴史民俗資料館と共通入館券)
開館時間:9:00~17:00
休館日:12/29~1/3
TEL:0959-25-1081
開館時間:9:00~17:00
休館日:12/29~1/3
TEL:0959-25-1081