【みジカなナガサキ】第36回 ケアラー支援をご存じですか?

みジカなナガサキ

【長崎県の”いま”を伝える】
~ みジカなナガサキ ~

家族の介護やお世話をしている人のことを「ケアラー」と呼びます。

少子高齢化や核家族化が進む中で、誰もがケアラーになる可能性があり、その負担は大きくなっています。

中には、そうした家族のケアを日常的に行う子どもや若者、いわゆる「ヤングケアラー」もいて、社会全体での理解と支援が求められています。

ケアラーの現状

長崎県内では、15歳以上で家族の介護をしている人が約6万9千人いて、全国では653万人を超えています。

「家族が介護するのが当たり前」という考え方が社会に根強く残っていることで、ケアラーの孤立や、悩みを打ち明けにくい状況につながっています。

周囲もケアラーの存在に気付かずに、必要な支援が届かないケースも少なくありません。

そこで長崎県では、ケアラーの負担や孤立が身近な問題であることや相談できる場所があることを知ってもらうために、さまざまな取り組みを推進しています。

今回は「長崎県ケアラー支援シンポジウム」を紹介します。

長崎県ケアラー支援シンポジウム

長崎県庁で開催された長崎県ケアラー支援シンポジウム2025では、ケアラーの現状や課題について専門家が講演を行い、実際に介護を担う方の体験談や、支援の取り組みの紹介などが行われました。

講師:和氣さん インタビュー

Q.ケアラー支援の現状

講師 和氣美枝さん「今、家族の介護をすることが当たり前という風潮があって、介護をする権利もあれば介護をしない権利もあっていいと思いますが、その権利を主張する機会もない、見えてないだけで、その辺にケアラーはたくさんいます」

和氣さん「例えば、私は母の介護をしていますが、私(ケアラー)に対してモニタリングをするなどが必要だと思うのですが、そこまで目が行き届いていないというのが現状かなと思います」

社会福祉士:毛利さん インタビュー

シンポジウムで司会を務めた毛利さんは、長年にわたる家族の介護経験を生かして、同じように介護をする人たちを支える活動にも取り組んでいます。

Q.介護経験について

社会福祉士 毛利真紀さん「私は家族を15年間介護して、3年前に看取りまで経験しました」

Q.介護中に助けられたこと

毛利さん「介護中はこんな私の辛い気持ちなんて分かってくれないとずっと思っていましたが、ケアマネジャーや同じ境遇のケアラー仲間に話を聞いてもらえてとてもスッキリして、気持ちを吐き出してもいいと分かってすごく心が救われました」

Q.介護に悩む方へのメッセージ

毛利さん「もし今、介護で悩んでいる方がいたら、あなたの気持ちや声を聞いてくれる方や場所は必ずあるので、ぜひ声や想いを発信してください」

参加者:インタビュー

Q.シンポジウムに参加した感想

参加者「福祉関係者として今回聞かせていただいたのですが、まずは私自身が(ケアラー支援について)理解していくことが大事なのかなって思いました」

参加者「またその人たち(ケアラー)に寄り添って話を聞くのも大事だし、私からも何か発信できることもあるのかなと考えるきっかけを作ってくれました」

Q.シンポジウムに参加した感想

参加者「分かりやすい話だったかなと思っていますので、参考になりました」

長崎県ヤングケアラー・ケアラー総合案内窓口のお知らせ

長崎県では、「長崎県ヤングケアラー・ケアラー総合案内窓口」を設置し、介護やお世話を担う人、その家族からの相談に対応しています。

相談は、電話・メール・LINEでも受け付けています。

詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

介護やお世話のお悩みは、気軽に相談してほシカ〜!
シカだけに笑!

【みジカなナガサキ】
長崎県(広報テレビ番組)
長崎がんばらんばチャンネル
長崎県ヤングケアラー・ケアラー総合案内窓口
ヤングケアラーの広報啓発漫画(長崎県こども家庭課)

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