【長崎の今をシカとご覧あれ!みジカなナガサキ】
世界的にデジタル化やカーボンニュートラルに向けた動きが加速しています。
カーボンニュートラルとは、経済活動や日常生活における温室効果ガスの排出量と、植林・森林管理などによる吸収量を均衡させ、実質的に排出量をゼロにするという考え方で、地球温暖化対策として必要不可欠な取り組みです。
カーボンニュートラルの実現には、より高度で幅広い技術革新が必要で、新たなビジネスチャンスとして、さまざまな産業が急成長を遂げています。
長崎県でも、産業を取り巻く環境の変化を敏感に捉え、造船・半導体・航空機・洋上風力などの成長産業の育成に取り組んでいます。
その中でも、今回は造船業に注目しました!
船の建造量は世界中で年々増加していて、日本の造船業も進行中のプロジェクトがどんどん増えています。
県内には、長い歴史の中で培われた技術と経験を持つ造船関連企業が数多くあり、国内外で活躍する多種多様な船が造られています。
また、カーボンニュートラル化の動きを見据えた、環境に配慮した船の建造も進められています。
実際に造船業の現場を見てみましょう!
(株)大島造船所 香焼工場
こちらは、大島造船所の香焼工場です。
西海市大島町に本社があり、造船業のほか、橋や浮桟橋、浮防波堤などを手掛がけています。
Q.大島造船所ではどのような船を造っているのですか?
大島造船所 笹野さん「当社では穀物などを運ぶ、ばら積み貨物船を主に建造しています」
笹野さん「去年の国際会議で船(国際海運)からの温室効果ガスの排出を2050年頃までにゼロにすることが決まりました」
笹野さん「この目標を達成するために大島造船所では、温室効果ガスを排出しない新たな燃料、例えば、アンモニアで動く船の研究開発などに努めています」
笹野さん「この他にも、できるだけガスの排出を少なくする船の設計や建造も行っています。具体的には、硬翼帆という風力を利用して進む船やLNG(液化天然ガス)を主な燃料とする船、電力で動く船も建造しています」
大島造船所は、県と今年5月にカーボンニュートラル社会の実現に向けた県内造船関連産業の振興と人材確保・育成を目的とした連携協定を結び、関係市とも連携しながら造船業の魅力発信などを行っています。
その一環で、小学生を対象に造船所の見学会を開催し、造船業の魅力を伝えています。
見学会に参加した感想
「こんな大きな船がよく造れたなと思いました」
「大きい船を造っている人たちがすごいと思いました」
「高い20メートルぐらいの船で働いているのがすごいと思いました」
今後の展望について
笹野さん「造船業でもカーボンニュートラル社会の実現に貢献していることを知っていただくことで、県内の造船関連産業全体が盛り上がり、長崎県が活性化すれば良いなと思っています」
県内にも成長産業がたくさんあって誇らしいですね。
造船業を含めた、長崎の製造業の今後の成長に注目するシカない!
シカだけに!
【みジカなナガサキ】
・長崎県(広報テレビ番組)
・よかテレ