コワーキングスペースという場をご存知でしょうか?
長崎に越してきてから、幾度となく説明を求められる場面がありました。まだまだ長崎では、認知度が低いようです。
コワーキングスペースとは、簡単にいうと、電源やwifi環境など、仕事における基本的な作業環境が整備されていて、空間や設備、情報を利用者で共有しながら独立した仕事を行う場 (シェアされたワークスペース) です。コワーキングとは、この共働ワークスタイルを指します。
しかしながら、この説明だけでは不十分です。
コワーキングスペースを理解するためには、コミュニティを理解しなければなりません。
ここからは、長崎市内にある3つのコワーキングスペースを紹介しながらご説明していきます。
コワーキングスペース ミナト
長崎駅から徒歩2分
こころビル 5F/6F
5階は個室 固定席で登記可能なシェアオフィス(月貸)
6階はオープンスペース ミーティングルームやイベントスペースを備えたコワーキングエリア(時間貸/月貸)
コワーキングスペースの利用料
1時間500円/1日最大1,500円
ドリンク無料
設備: wifi、電源、コピー、FAX、プロジェクター、ラミネート
長崎では、最もスタンダードなコワーキングスペースになります。
ドロップイン(時間利用)は気軽に利用でき、パソコン作業や急な打合せなど仕事に関わることだけでなく、携帯の充電やお待ち合わせまでの時間調整、資格の勉強など幅広く活用できます。
そのため、場所に縛られない、もしくは移動の多いノマド的な起業家や、自宅やカフェを仕事場としているフリーランスの人たちだけでなく、学生からサラリーマン、主婦層の利用も目立ちます。
ミナトでは、長崎駅前の立地を活かした荷物の預かりサービスも行っており、出張先でのお仕事や旅の拠点としても活用できます。
また、ミナトのように、シェアオフィスやレンタルオフィスが併設されているパターンも珍しくありません。コワーキングスペースがあることで、活発なコミュニケーションの中から、新しい事業やアイデアを得るきっかけとなることもあります。
専門スタッフによる資金調達や起業の相談に乗ってもらったり、様々なイベントやセミナーを通じて情報交換を行ったり。
コワーキングは、社交や懇親がはかれる働き方であり、異業種交流の場としての役割も担っているため、目的や話題に応じて様々なコミュニティが形成される傾向にあります。
ただ、一言でコワーキングスペースといっても、その形態は多岐にわたっており、全国的には特色あるコワーキングスペースの例も増えています。
例えば、レーザー加工機や3Dプリンターなどを備えたものづくりに特化したものや、育児中の女性を対象としたサービスが充実したものなど様々です。
HafH
https://www.makuake.com/project/hafh/
毎月定額で全世界住み放題
2019年1月オープン予定
通常のゲストハウスやコワーキングスペースとは異なり、はたらく環境が選び放題になるというサブスク型の新しい居住サービスが、長崎を拠点に始まります。
住む〈シェアハウス〉と働く〈コワーキング〉が一緒になった住職一体型の施設 “Co-living” を軸に、「通常のシェアハウスよりも外に対してオープンで、短期滞在型のゲストハウスよりも、長期滞在を通じたコミュニティ形成を大切にする」とのこと。
従来のノマドワーカーに加え、多彩な環境が求められるアーティストや学生にとって、世界中を活動の舞台とできるのは、利便性の面だけをみても魅力的です。
地域性の高いコミュニティ形成が期待でき、”働き方”の枠を超えた新しい”生き方”の選択ができるようになるのかもしれません。
そんなHafHの利用メニューはとてもシンプル
- いつもハフ(専用ベッド付ですべてのHafHに住み放題) 毎月82,000円
- ときどきハフ(毎月10日以内なら空きベッドに泊まり放題) 毎月32,000円
- はたらくハフ(長崎の HafHで働き放題) 毎月12,000円
1時間から利用可能なおためしハフで都度利用も可能です。
こちらのプロジェクトに共感した方は、クラウドファンディングで支援ができます。
HafH 「Home away from Home=第2のふるさと」
HP : https://hafh.com/jp/top/
facebook : https://www.facebook.com/HafHtheworld/
Instagram : https://www.instagram.com/hafh_theworld/
MACHINAKA 3ROOM
上記 2つの施設が、スペースの共有に付随するコミュニティの形成だとしたら、3ROOMは、コミュニティ育成に付随するスペースの共有です。
ドロップイン(時間利用)は、どなたでも1時間200円でご利用いただけます。
24時間利用可能となるメンバー会員になるためには面談が必要です。
メンバー会員は、同時に3ROOM製作委員会に所属してもらいます。個人が当事者であることを認識し、個人同士が連帯して創造性を持ったコミュニティを維持するために尽力、提案を行います。
空間を共有するだけでなく、それぞれが持つアイデアやビジネス、コミュニティを繋げて、新しいプロジェクトや仕事、イベントなどを生み出していくための積極的な環境づくりとパートナー選びを行っていきます。
長崎で活動する若者30人で30人程度が集まれるまちなかの何も無いワンルームから社会実験的にスタートしました。
3ROOMのスペースとしての活用は、メンバー会員が持つ各コミュニティのハブとしての役割を軸に、〈コワーキングスペース〉〈コミュニティスペース〉〈イベントスペース〉としての側面を持ちます。
具体的な例としては、個人的なミーティングや自習などのコワーキングスペース的活用、3ROOM主催のイベントや部活動、無料開放日の設置などのコミュニティスペース的活用、外部主催の完全貸切によるパーティーやセミナー、ワークショップなどのイベントスペース的活用です。
また、今後は大学生を巻き込んだ更なる展開もありそうです。
コミュニティが先、コワーキングが後という成り立ちの違いをわかってもらえたでしょうか?
それは、3ROOMの空間づくりにも反映されています。棚にはメンバーが名刺代わりに持ち寄った本や趣味のものなどが並び、来訪者は自由に閲覧できるようになっています。
設備: wifi、電源、PCモニター、プロジェクター、プリンター、キッチン用品、ドリンクコーナー
あなたも、創造性を持ったコミュニティ「MACINAKA 3ROOM」を育てていく一員になってみませんか?近くに来たら、フラッと寄ってみて下さい。バラエティに富んだ業種やジャンルの人が集まり、日替わりで店番をしています。
MACHINAKA 3ROOM ながさきまちなかさんるーむ
HP : http://3room.jp/
facebook : https://www.facebook.com/nagasaki3room/
Instagram : https://www.instagram.com/nagasaki3room/
まとめ
長崎のワークスタイルとして、コワーキングはまだまだ馴染みのないものかもしれません。しかし、難しく考える必要はなく、今の働き方にちょっとでも不便を感じていたら、コワーキングを取り入れることで、暮らしが少し豊かになるかもしれません。家でもなく、職場でもない、第3の居場所として考えてみてはいかがでしょうか。
長崎だと、あまりたくさんの選択肢があるわけではありませんが、まずはドロップイン利用で直接スタッフさんとお話ししてみましょう!!