異国情緒あふれる南山手のホテル「セトレグラバーズハウス長崎」
季刊誌“樂”とのタッグにより、深く長崎を知り“長崎らしさ”と共にあるホテルだ。
ここでは宿泊客はもちろんのこと、それ以外でも利用ができるカフェラウンジがある。
“樂ラウンジ”その名の通りに『樂』のバックナンバーがずらりとならぶこの空間は、とても美しい。
コーヒーや紅茶、ちょっとしたデザート…
優雅にひといき休憩をとりながら、並べてある雑誌や古写真集を手に取れば、たとえ観光客でなくても、普段、長崎に住んでいる地元人ですら知らないホンモノの長崎を知ることができる。
コーヒーをを注文すると、モダンなデザインの波佐見焼のカップで出てきた。
ここは本当に細かいところまで“長崎らしさ”が行き届いている。
長崎のものに徹底してこだわり表現している“AERUルーム”、餅つきやBBQバイキング、長崎の文化と季節を取り入れた催しなど、宿泊やイベントにも力を注ぐ。
その中でも、セトレが定期的に開催している「モーニングさるく」を紹介したい。
簡単に説明すると、朝の散歩と朝食のセットがこのイベントの概要だ。
2か月に1度のペースで開催されるこのモーニングさるく、内容が驚くほど充実している。
長崎さるく発起人であるさるくガイド桐野耕一氏とのコラボレーションで、朝の南山手を歩き旧外国人居留地の歴史を学ぶ。
桐野氏のさるくは教科書で習うような歴史の表面や時系列の情報ではない。そこで生活をしていた人々の“情”や“営み”が伝わってくる解説なのだ。
桐野氏のさるくガイドは歴史の中に血の通う温かみがある。参加者の中にはガイドを聞きながらポロリと涙を流してしまう人も少なくないのだとか。
朝の爽やかな風と光と共に小1時間の朝のさるくを終え、セトレで朝食をとる。
それも長崎産の食材にこだわった朝食だ。
セトレグラバーズハウス長崎の徹底した長崎へのこだわりは食に関しても素晴らしい。
ホテルでの料理を総括する中村シェフに話を伺うと、使用する食材や調味料に至るまで長崎産を大切にしていると言う。
「メニューを考える時には、食べる人の喜ぶ顔や驚く顔を想像している。」
食べる人の顔を想うということはもしかしたら、言ってしまえば実は“あたりまえ”の料理の基本かもしれない。
しかし、島原市出身で、元漁師だったという中村シェフのその想いは、素材の良さや新鮮さを見抜く目や、野菜の下ごしらえ、選ぶ調味料、皿に盛りつける彩り、火の通し方…そのひとつひとつ全てに現れる。
中村シェフの食材との向き合い方はまるで「会話」なのだ。
長崎の歴史、長崎産の食。
セトレが用意する「長崎」は地元民でさえ驚く。
こんなにも豊かだったのかと、自分の住む町が誇らしく思える。
次回、7月23日(日)に開催されるのは「モーニングさるく」番外編とも言うべきイベントである。
さるくと食事に加え「お茶」がテーマに入ってくるのだ。
というのも、旧外国人居留地の歴史を紐解くとお茶に関連する人物や場所が存在する。
長崎の有名な茶商、大浦お慶をご存知だろうか、「居留地と茶」関係の深い繋がりについて学べる機会はそう多くはない。
そして紅茶・香茶コーディネーターの本田さなえ氏が
中村シェフの料理1品に対して1杯、ベストなお茶をペアリングする。
香り、味わい、余韻、ストーリー、アプローチは様々だ、すこし知ることで満足感が増す、心が満たされることは多い
。
長崎の“歴史・食・茶”3つの視点で楽しむ、この夏限定の豊かな昼食会
「東山手さるく お茶を楽しむ夏のペアリングランチ」
参加費1人3500円
7月23日(日) 11:00~15:00
限定20名
長崎を愛する皆さんへ。
ご予約はセトレグラバーズハウス長崎まで
TEL 095-827-7777