いよいよ開催!令和7年度長崎くんち踊町を紹介!

長崎くんち
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はじめに

いよいよ10月、長崎くんちがやってきますね!

長崎の氏神・諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は、毎年10月7日から3日間開催される伝統行事。

1634年に始まり390年以上続く奉納踊は国指定重要無形民俗文化財です。

踊町が7年に一度演し物を奉納し、龍踊や船回し、本踊など勇壮華麗な演目が披露されます。

「モッテコーイ」の声が響き渡り、街全体がお祭り一色に染まる長崎屈指の秋の祭りです。

今年の踊町について紹介します。

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新橋町 本踊・阿蘭陀万歳(ほんおどり・おらんだまんざい)

新橋町は、かつて毛皮屋町と呼ばれていましたが、新しい橋の完成を機に改名。

現在は諏訪町に含まれますが、くんちでは新橋町として出演しています。

昭和26年に新橋町が初披露した「阿蘭陀万歳」は、南蛮衣装にシルクハットの万歳と、鼓を持つ才歳の掛け合いが魅力。

胡弓や木琴に合わせて踊り、町娘や唐子も登場する賑やかな演出で人気を集めています。

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諏訪町 龍踊(じゃおどり)

明治19年に初奉納。

昭和32年に青龍に加えて白龍、子龍を参加させ、昭和54年に白の子龍、昭和61年には孫龍も登場させ、大所帯へと発展しました。

基本構成の一つ「眠り」では、龍が玉探しで走り回って疲れ果て、寝ている様子を表し、玉の隠し場所が違うのが諏訪町独自の工夫です。

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新大工町 詩舞・曳壇尻(しぶ・ひきだんじり)

新大工町は、明治34年に諏訪神社へ奉納した記録が残っています。

奉納は、袴姿の女性が詩吟に合わせて舞う「詩舞」と、囃子「式打」の後に豪快に引き回す「曳壇尻」の二部構成。

かつて多くの町で奉納された曳壇尻を、今も唯一伝承しているのが新大工町の大きな特色です。

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榎津町 川船(かわふね)

榎津町は現在の万屋町と鍛冶屋町にあたります。

榎津町の川船は、囃方を乗せた船で子どもが船頭役を務め、投網の妙技を披露する演し物です。

網打ちや前後進、豪快な引き回しで川の激流に翻弄される様子を表現し、迫力満点。

最大の見どころは、直線的な動きから掛け声「サーヨーイヤサ」とともに踵を返すように一気に旋回する瞬間です。

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西古川町 櫓太鼓・本踊(やぐらだいこ・ほんおどり)

相撲興行の開閉場を知らせる小道具「櫓太鼓」と、本踊では、おめでたい「三番叟」が披露され、白いさらしが清々しく空を舞う姿が好評です。

今年は、元大相撲力士・旭道山和泰氏から借り受けた化粧まわしを用いて奉納します。

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賑町 大漁万祝恵美須船(たいりょうまいわいえびすぶね)

「網上げ」と呼ばれる子どもたちによる網引きが見どころの一つ。

船頭役の子どもが実際に2kg級の生きた鯛を吊り上げる場面もあり、観客を沸かせます。

続いては大人衆が勇壮に引き回しを行い迫力満点。

船の指揮は大太鼓のみでとり、笛を使わない独自の構成が特徴です。

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まとめ

以上、今年度の踊町の紹介でした。

今年も長崎の町を熱く彩る奉納踊を一緒に楽しみましょう!

【参考文献】
・長崎くんち塾(2019) 『長崎遊学6 「もってこーい」長崎くんち入門百科』株式会社長崎文献社
長崎伝統芸能振興会
長崎市公式観光サイト travel nagasaki
長崎新聞(2025年9月16日)「351年続く伝統の危機」元力士・旭道山さんの化粧まわし 西古川町に貸与 長崎くんち

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