【長崎の今をシカとご覧あれ!】
~ みジカなナガサキ ~
長崎県では、地域の特性を生かしたさまざまな農業が行われています。
農業は地域を支える重要な産業ですが、県内の農業従事者の数は年々減少していて、担い手不足が課題になっています。
そこで県では、新規就農者の確保に向けた取り組みや、生産性の高い農業産地の育成を進めています。
まずは、農地の基盤整備です。
狭くて形が整っていない農地を広げて、道路や水路、安定的に水を供給するための施設などを整備することで、効率的な農業生産環境を整えます。
これにより、大型機械の導入が可能となり、農作業の省力化や収量の安定化、高収益作物への転換も実現できます。
また、先端技術を活用したスマート農業の推進にも力を入れていて、自動走行トラクターやドローン、ハウス内の環境を自動で管理するシステムなどの活用による農業の自動化、省力化、高品質化を図っています。
具体的には、スマート技術を活用したい生産者に向けた研修会の開催や、スマート農業機器の導入費用の支援、技術の普及に向けた実証実験などに取り組んでいます。
実際に、スマート技術を活用している生産者にお話を伺いました。
イチゴ農家の野口さん
こちらは、長崎市三ツ山町です。
イチゴ農家の野口さんは、7年前に就農して、4年前からスマート農業に取り組んでいます。
導入したのは「長崎型統合環境制御装置」というシステムで、ハウス内の温度など環境を見える化し、制御することで、イチゴの生育に最適な環境を整えることができます。
Q.スマート技術を導入したきっかけについて
野口さん「就農前の研修で収量が上がるという話を聞いたので導入するのを決めました」
Q.導入前と導入後の変化について
野口さん「環境制御装置を入れることによって、スマートフォンでハウスの中の温度だったり、炭酸ガスの濃度だったりを確認することができるので、一回一回ハウスに来て数字を見たりということをしなくてよくなりました。かなりの省力化になったのではないかと思います」
野口さん「収量の面ではCO2の足りている・足りていないという部分を見ながら管理していくことによって、就農時に比べて(収量が)4割ほど増したかなと思います」
Q.スマート技術の導入について
野口さん「県内のトップの農家さんのハウスのデータを見ながら、(同じ環境を)まねするというところから始めていって、収量を上げていくことができましたし、就農1・2年目の新規就農者の人たちも先輩たちのデータを見ながら、県内トップの成績を残している人もいますので、今、環境制御装置は必須のものになってきているのではないかなと思います」
Q.今後の目標について
野口さん「今後の目標は経費がどんどん上がってきているので、経費の削減をしながら収量増加を目指して頑張っていきたいと思います」
今回の内容は、全世帯広報誌「つたえる県ながさき」3月号の特集と、県のWEBサイトでも詳しく紹介しています。
農業を始めたい方やスマート農業に関心のある方は、長崎県新規就農相談センターや県の振興局農林部にご相談ください。
農業に関心を持つ人が増えて、長崎県の農業がどんどん盛り上がるとうれシカ〜!
シカだけに!笑
【みジカなナガサキ】
・長崎県(広報テレビ番組)
・よかテレ
・「つたえる県ながさき」3月号
・長崎県新規就農相談センター