ハタ揚げ大会は、長崎くんちや精霊流しと並び、長崎3大行事のひとつとして市民に親しまれ、4月~5月上旬になると、長崎市街地を取り囲む山々で楽しまれてきた春の風物詩!江戸時代からの伝統行事です。
長崎でいう「ハタ」とは、「凧」
長崎でいう「ハタ」とは、「凧」のことですが、菱形に白赤青の3色を使ったデザインも、そしてその競い方も異なります。
長崎のハタの糸(ヨマ)にはビードロというガラス粉が塗られており、互いに掛け合って、相手のハタの糸を切った方が勝ち!というハタ合戦、いわゆる喧嘩バタです。
空へ揚がったハタを自由自在に操り、空駆けるハタは上下左右、ヒラリクルリと縦横無尽に飛びまわります。その姿はまるで生きているかのよう!
大人たちが本気で挑む!手に汗握る白熱した戦いが魅力です。
凧揚げと聞くと、子どもの遊びかと思いますが、長崎では竹を自ら削って手作りする人もいる大人の本意気がみれるスポーツのようなものです。
練習している人もよく見かけます。
そして、勝敗が決まると、観衆の\ヨイヤー/というかけ声が響きます。
これは、長崎くんちでもお馴染みのかけ声で、素晴らしい演技や演舞を讃えるときに使う言葉ですが、勝者の勝どきとしても使われるのですね。
これを覚えておくと、ハタ揚げがより楽しくなります。
昔から、負けて落ちてきたハタは拾った人のものになる!という長崎ルールがあることから、必死に追いかける姿が様々な場面で描かれています。
「ヤダモン」と呼ばれる専用の竿もあるのだとか。
が、空高く舞い揚がったハタは会場よりはるか彼方へ…… 拾ってみたいですね。
ハタ揚げ大会の日は、ぜひ空を見上げてみて下さい。敗北したハタが、風に流れる姿がみられるかもしれません。
長崎ハタ揚げ大会2019|日程とプログラム
長崎ハタ揚げ大会開催日時
2019年4月7日(日)10時~15時
※雨天の場合、翌週日曜日に順延
場所: 長崎市唐八景公園
http://nitca.at-nagasaki.jp/event/flag/
長崎ハタ揚げ大会プログラム(予定)
10:00 開会
自由ハタ揚げ
ハタ揚げ名人模範演技
ハタクイズラリー
ハタ合戦(予選)
親子ハタ揚げ教室
あなたの町の郵便局「じゃんけん大会」
11:50 開式セレモニー
・県立長崎南高等学校吹奏楽部演奏
・空中テープカット
・主催者挨拶
・主賓挨拶
・来賓紹介
・長崎検番祝舞
13:00 ハタ合戦(決勝)
14:30 閉会式、表彰式
一銭バタが無料配布プレゼント
先着300人には、一銭バタが無料配布され、子どもから大人まで自由にハタ揚げを楽しむことができます。
ハタ揚げ名人による模範演技や親子ハタ揚げ教室などもあるので、ハタ揚げ未経験者でも存分に楽しめます。
午前中は特に家族連れも多い印象です。
さらに、開式セレモニーでは、多数のハタが連なった糸をカットする「空中テープカット」も見どころのひとつ。
うまく成功したら、この時も\ヨイヤー/とコールしましょう。
そして午後からはハタ合戦の決勝と表彰式。
閉会式が終わると、再び、余韻を楽しむようにハタ合戦が始まり、日が暮れるまで続くのだとか。
眺めているだけで壮観です。
長崎ハタ揚げ大会インスタグラムアンケート結果
ちなみにインスタグラムで長崎ハタ揚げ大会をみに行ったことがある人は【25%】しかいませんでした。
唐八景までのアクセスと駐車場
お車で行かれる方
JR長崎駅より国道324号を茂木方面へ向かい、田上交差点より唐八景へ、車で約20分。
当日は、「愛宕自動車学校」駐車場を利用するようアナウンスされています。唐八景公園の駐車場は利用できないのでご注意下さい。
料金は1日500円です。
尚、愛宕自動車学校から唐八景公園まではシャトルバスが運行します。
バスで行かれる方
長崎バス/長崎駅前南口バス停(中央橋向き)より、終点 唐八景行きに乗車。
所要時間は約25分、運行間隔は1時間です。
唐八景バス停下車後徒歩5分で唐八景公園です。
一日乗車券の利用範囲は弥生ヶ丘までですのでご注意下さい。
経由番号10番 唐八景までの主な停留所
長崎駅前南口バス停(中央橋向き) 》大波止 》中央橋(高野屋前) 》思案橋 》愛宕 》田上 》唐八景(終点)
長崎ハタ揚げの名所
これからご紹介するハタ揚げの名所として知られる4つの公園は、長崎市街地を取り囲む山々の山頂から長崎港を一望できるようなロケーションのため、夜景や初日の出も美しい眺望抜群の公園です。
風頭公園
石切り場跡の地形や坂本龍馬像などからも歴史を感じられる魅力に富んだ公園です。
桜や紫陽花の名所としても知られています。
多目的トイレあり。
駐車場なし。
最寄りの駐車場は小川ハタ店(1時間200円)。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000/p010158.html
唐八景公園
昔からの景勝地です。
高齢者や身体障害者にも配慮した優しい公園です。大型遊具もあるので、家族でピクニックなどもおすすめです。
多目的トイレあり。
駐車場 40台。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000/p010286.html
金比羅公園
登山道を登ると、緑豊かな公園が拓けます。
金星観測碑、戦時中の砲台跡などの史跡あり。
普通トイレのみ。
駐車場なし。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000/p010239.html
稲佐山公園
アクセスにはロープウェイも利用でき、山頂展望台からの夜景は格別です。
園内は、野外ステージ、大型遊具、ドッグランなどが充実しています。
多目的トイレあり。
駐車場 500台。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000/p010304.html
もっと知りたいハタ揚げ|長崎ハタ専門店
小川ハタ店 長崎ハタ資料館
ハタ揚げの名所として名高い風頭公園のすぐ側にあるハタ屋さんです。
ハタづくりの作業場には、長崎ハタだけでなく、古い道具や、歴史を物語る資料などが置いてある他、世界の珍しい凧も展示されています。観覧料は無料です。
実際のハタづくりを工房でみれるのは嬉しいです。
また、事前予約が必要なハタづくり体験は、1人1,600円(材料費込)で、ハタ揚げ指導までしていただけるそうです。
場所 長崎県長崎市風頭町11-2
営業時間 9:00〜18:00
定休日 年中無休
駐車場 1時間200円
大守屋
眼鏡橋にほど近い中島川沿いにあるハタ屋さんです。
長崎の伝統工芸である長崎凧(ハタ)は、商売繁盛や縁起物としても贈られてきました。
このデザインがまた可愛いのです!
白赤青のシンプルでいて洗練されたデザインは、それぞれに意味を持ち、バリエーションも豊富。
長崎を代表するモチーフのひとつとして、お土産にもおすすめです。
小さいものは1,000円から購入できるので、ハタに馴染みのない方でも、きっと身近に感じることができるでしょう。
観光の合間にも立ち寄りやすいと思うので、ぜひ、自分らしいひとハタ、贈る人に合わせたひとハタを、探してみて下さい!
ハタづくり体験は、事前予約にて1人3,500円から。
オリジナルデザインの手ぬぐいもおすすめです。
場所 長崎市古川町4-2
営業時間 10:00〜20:00
定休日 不定休
https://oomoriya-nagasaki.jimdo.com/
お土産にしたい長崎ハタ文様
スペクタクルブリッジ|チョコレート
( Café Bridge and Chocolate House Spectacle )
http://spectaclebridge.jp
長崎雑貨たてまつる|オリジナル手ぬぐい たてまてぬ
まちぶら案内所 もてなしや|アイユーの重宝皿
長崎凧 長崎オランダ凧 ナガサキ文様