【みジカなナガサキ】第23回 水産業を支える技術開発

みジカなナガサキ

【長崎県の”いま”を伝える】
~ みジカなナガサキ ~

長崎県は、全国でも有数の水産県です。

そんな長崎県の水産業を技術で支えているのが、「長崎県総合水産試験場」です。

長崎県総合水産試験場は、長崎市三重地区の長崎漁港の近くにあります。

長崎県内の水産業を技術の面で支える拠点として、さまざまな調査・研究が行われています。

例えば、長崎県が生産量全国1位を誇る養殖トラフグです。

高級食材の白子を持つ雄のトラフグだけを効率的に生産する技術が開発され、養殖業者の所得向上に貢献しています。

また、潮の流れや水温などを予測できるシステム「海の天気予報」などの開発も、漁業者の経営安定につながっています。

さらに、県内の水産加工事業者の商品開発などを支援するため、専用の設備を備えた「オープンラボ」が開放され、技術支援なども行われています。

オープンラボについて、詳しく紹介します。

長崎県総合水産試験場 オープンラボ

長崎県総合水産試験場のオープンラボには、小型レトルト機や真空冷却カッターなど、食品加工に必要な機器が揃っています。

このオープンラボから、たくさんの水産加工品が生まれています。

長崎県総合水産試験場 島岡さんインタビュー

Q.オープンラボの取り組みについて

長崎県総合水産試験場 加工科 島岡啓一郎さん「県内ではさまざまな魚が取れますが、漁獲が一定時期に集中する、脂の量が少ない、肉質が柔らかいなどの理由で、安く取引される魚もあります」

島岡さん「そうした魚の価値を高めるために、加工技術の開発などに取り組んでいます」

島岡さん「例えば一般的に練り物に使われる糖類や食塩などを使わない、健康面に配慮した練り物の製造技術を日本で初めて開発し、現在も長崎県内の水産加工業者の方に活用されるなど、県産魚の価値向上を技術面から支えています」

Q.現在取り組んでいること

島岡さん「今年度からは、県内外の研究機関と連携して『お土産向けの水産加工品』の開発に取り組んでいます」

島岡さん「特に、すぐに食べられるような柔らかい乾燥品の開発に力を入れています」

Q.今後の目標

島岡さん「これからも、長崎県の魚の価値を高められるような加工技術を開発して、水産加工品の売上拡大につなげていきたいです」

長崎海産株式会社(大村市)

続いて訪れたのは、大村市の長崎海産株式会社です。

こちらで製造している「燻しいりこ サクっ!」はオープンラボを利用して開発された商品です。

長崎海産株式会社 柴内さんインタビュー

Q.オープンラボを利用した理由

長崎海産株式会社 柴内栄臣さん「コロナ禍で巣ごもり需要の高まる中、新商品のプロジェクトとして活用させていただきました」

Q.オープンラボを活用して良かったこと

柴内さん「弊社の技術では足りないことが多く、いりこの『サクっ!』と食感を出すために、温度帯の調整などを指導していただき、新商品を作ることができました」

Q.総合水産試験場に期待すること

柴内さん「これからも県内の多くの企業がオープンラボを気軽に利用できるように、さまざまな技術などを提供してもらいたいです」

ながさき水産科学フェア、さかな祭りのお知らせ

11月2日(日)に開催される「ながさき水産科学フェア」では、長崎県総合水産試験場を一般開放して、魚のタッチプールや研究者によるトークイベントなどを実施します。

試験場そばの長崎魚市場では「さかな祭り」が同時開催され、鮮魚や加工品などを購入できます。

試験場と魚市場を結ぶシャトルバスも運行されるので、ぜひお出かけください。

総合水産試験場の取り組みによって、長崎県の水産業がどんどん発展してシカ〜!
シカだけに笑!

【みジカなナガサキ】
長崎県(広報テレビ番組)
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長崎県総合水産試験場
長崎海産株式会社
第20回ながさき水産科学フェア
第42回長崎さかな祭り

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