【長崎県の”いま”を伝える】
~ みジカなナガサキ ~
ここ数年、気候変動の影響で、自然災害による被害がますます深刻になっています。
実際、全国各地で記録的な大雨や浸水被害が相次いでいて、防災・減災への取り組みが急がれています。
長崎県では、災害に備えて、施設の整備や防災情報の発信などに取り組んでいます。
詳しく紹介します。
長崎市 矢の平川砂防ダム
水害や土砂災害による被害を未然に防ぐために、県内各地で河川や砂防ダムなどの整備が進められています。
長崎市の矢の平川は、豪雨時に土石流が発生する危険性があるため、令和6年度までに砂防ダム本体が整備されました。
現在、砂防ダム本体の下流では、さらなる安全確保のための護岸整備が進められています。
Q.砂防ダムの役割について
長崎県 砂防課 甲斐田知希さん「砂防ダムは、大雨で山の渓流沿いの斜面が崩れた際に発生する土砂や流木を食い止め、街を守る役割があります」
甲斐田さん「矢の平川の上流では、これまでに小規模な崩落が発生していて、土砂災害のリスクが高まっています。そのため、周辺の住宅46戸や周辺住民の生活を支える道路を守るために、砂防ダムの整備を進めています」
砂防ダムの整備は、住民の安全・安心につながっています。
大村市 佐奈河内川(さながわちがわ)
甲斐田さん「大村市の佐奈河内川(さながわちがわ)では、5年前に大規模な浸水被害が発生しました」
甲斐田さん「梅雨前線豪雨に伴う氾濫により堤防が決壊し、令和2年7月豪雨での浸水家屋は209戸、浸水面積は61haにも及びました」
甲斐田さん「今後同じ規模の豪雨が発生しても洪水被害が発生しないように、決壊した堤防の復旧や、川幅を広げる改良工事を進めています」
甲斐田さん「これからも河川の整備を通して、災害に強いまちづくりに取り組んでいきます」
災害への備え
災害への備えとして、私たち一人一人にできる取り組みがあります。
まずは雨が降る前に、お住まいの地域の災害リスクを確認しましょう!
「長崎県防災ポータル」で、土砂災害の恐れがある土砂災害警戒区域と、 河川の氾濫時に浸水する恐れがある洪水浸水想定区域を確認できます。
長崎県内の土砂災害警戒区域の数は全国で2番目に多く、3万7,640カ所もあります。
中には、より危険度が高い土砂災害特別警戒区域に指定されている場所もあるため、今一度よくご確認ください。
洪水浸水想定区域は、氾濫時に予想される浸水範囲と浸水する深さを示していて、現在、長崎県が管理する366河川の浸水範囲を確認できます。
雨が降り始めたら、防災情報をチェックしましょう。
警報・注意報や避難情報、避難所の開設情報などを確認できます。
長崎県河川砂防情報システム「NAKSS」(ナックス)では、河川の水位や雨量、土砂災害危険度情報のほか、長崎県が管理する一部河川の監視カメラの画像などを確認できます。
防災情報を活用して、適切な避難行動につなげてください。
次回は、家庭や地域で取り組むことができる防災活動を紹介します。
来週も… 見るシカない!
【みジカなナガサキ】
・長崎県(広報テレビ番組)
・長崎がんばらんばチャンネル
・長崎県防災ポータル
・長崎県河川砂防情報システム「NAKSS」(ナックス)
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