長崎県では、しまの豊かな自然や文化の中で充実した高校生活を送ってもらうために、「離島留学制度」を設けています。
どんな制度なのか、詳しく紹介します。
離島留学制度について
長崎県の離島留学制度は5つの高校で実施していて、それぞれのしまの歴史や文化を反映した、独自の学科やコースで学ぶことができます。
しまの特色ある教育課程の中で自分を磨き、自分らしさを発見することで、希望する進路を実現してもらうとともに、“第二のふるさと”として地域の方や友人との交流を深めてもらうことを、目的としています。
卒業後の進路はさまざまで、例えば対馬高校では昨年度卒業した離島留学生23人のうち、15人が韓国の大学へ進学するなど、夢に向かって頑張っています。
留学生が安心して生活できるように、保護者に代わって衣食住をサポートする「しま親」や、留学生としま親を見守る民生委員など、地域で支える体制を整えているほか、「親子留学制度」を設け、一定の条件を満たした親子が、しまで生活する場合に、月額3万円を補助しています。
留学生がどんな高校生活を送っているのか紹介します。
こちらは五島市の奈留高校です。
全校生徒27人という少人数を強みにした、きめ細かい指導が特徴です。
特に力を入れているのが英語教育です。
「 NAPER(ネイパー)」というプログラムでは、自分のレベルに合った英語の書籍を読み、数を重ねることで読解力を身につけます。
先生インタビュー
Q.奈留高校ならではの英語教育について
奈留高校 英語科 小関航先生「奈留高校では、通常の英語の授業に加え、『グローバルスタディ』という奈留高校独自の科目を設定しています」
小関先生「アメリカの高校生とオンラインでつながって、お互いの文化や考え方をやり取りしたり、プレゼント交換をするなど、英語を用いた国際交流ができます」
小関先生「他にも、奈留島の自然を生かした『イングリッシュキャンプ』や、小学生に対して『英語の絵本の読み聞かせ』をしています」
小関先生「また、生徒たちの主体的なチャレンジの結果、今年度は全国で16人が選ばれる日米の国際交流プログラムに本校の生徒が1人選ばれています」
生徒インタビュー
3年生の松本奈留さんは大分県出身で、 自然豊かな奈留島で3年間を過ごしたいと思い、奈留高校に離島留学しました。
Q.高校生活について
奈留高校 3年生 松本奈留さん「離島留学生と地元の生徒はすぐに仲良くなり、先生たちとの距離も近いので、毎日楽しく過ごしています」
松本さん「地域の皆さんや、しま親さんがとても優しくて親切なので、この奈留島に離島留学してよかったと実感しています」
Q.英語の授業について
松本さん「中学校に比べて、より実践的なものになってきたと思います。修学旅行先が海外で、そこでまた英語を使う機会が増えて、英語が面白いと感じることや興味が湧くことが増えました」
Q.将来の目標について
松本さん「将来は大学に進学して、小学校の先生を目指そうと考えています」
令和8年度から離島留学制度の実施校に「宇久高校」が加わります。
しまの豊かな自然と最先端技術を組み合わせた「Ukuサイエンスパーク」では、自分の学びたいことを探究できます。
6月から令和8年度入学生のための「離島留学実施校説明会」を開催しますので、詳しくはウェブサイトをご覧ください。
魅力あふれる島で、充実した高校生活を送ってほシカ〜!
シカだけに!笑
【みジカなナガサキ】
・長崎県(広報テレビ番組)
・長崎がんばらんばチャンネル
・高校生の離島留学制度
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