せっかく持っている土地や建物などの不動産。どうせなら長く持っておきたいもの。でも、経済事情の変化や転勤など、どうしても売却したいという事態は急に起こるものです。
また、最近は長崎県内でも新しい住宅地がたくさんできています。今ある家を売って新しいところに住み替えたい・・・。そんな希望がある方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときに何をすればいいのかわからない・・・と呆然としてしまわないように、不動産売却の行程を9段階に分け、じっくりと確認していきたいと思います。
9の行程は次の通りです。
①不動産売却までの流れを知ろう!
土地や戸建て住宅・マンションを急に売らなければならなくなった!
そんなときまず何をしたらいいのでしょうか?
まずひとつめのポイントでは、不動産売却までのステップを簡単に見ていきましょう。
不動産を売却するときのステップは、大きく分けると次の3段階になります。
1.相場を知る
それぞれの環境での相場が分かっていないと、高すぎて買い手がいつまでもつかなかったり、逆に安すぎる価格で売却してしまい大きな損になってしまったり、という事態が発生しかねません。まずはざっくり、自分の不動産の相場を知っておくことが大事です。
では、相場を調べるにはどうしたらいいのでしょうか?その方法はポイント③で詳しくみていくことにします。
2.不動産会社と契約する
相場がわかり、この価格で売り出そうと決まったら、売却の仲介をしてくれる不動産会社と契約します。この契約の方法にもいくつかのパターンがありますので、のちほど詳しくご説明しますね。
3.購入希望者を待つ
不動産会社との契約が済んだら、あとは購入希望者を待ちます。希望者が現れたら、見学の打ち合わせや売買契約などを不動産会社とタッグを組んで行っていきます。
まずは不動産売却の大きな流れを見てみました。この後は、それぞれのステップをより細かく分けて詳しくご説明していきます!
②計画をたてる
次に、不動産売却の具体的な行程に入っていきます。とはいえ、やみくもに「売りたい!」と思っても、前述のようになかなか売れなかったり売れたはいいが実は相場よりかなり安かったり、ということが発生しては元も子もありません。まずは計画をしっかりと立てることが重要です。
計画を立てる際に確認しておくべきポイントは次の通りです。
・期限:いつ頃までに売りたいか ・希望価格・値下げ:最低いくらで売りたいか、値下げが必要な場合いつ値下げするか ・不動産会社と契約形態:どの不動産会社に、どんな契約形態で依頼をするか ・手数料や税金:売却できた価格から手数料や税金はいくらかかるのか ・新居:住み替えの場合、住み替え先は新たに購入するのか、いつ購入するか、賃貸にするのか ・家賃収入:売却ではなく賃貸に出し、家賃収入を得られないか |
特に期限や、住み替え先をどうするのかという点は、しっかりご家族と話し合いたいですね。
③相場をチェック!
計画ができたら、いよいよ実際の作業に入っていきます。まずは自分の持っている不動産が大体いくらくらいで売れそうか、という相場を調べていきます。
調べ方としては、インターネットの不動産情報サイトで自分の地域や不動産形態で検索する方法、情報誌で確認する方法、地価から割り出す方法などがあります。
いきなり面倒だな・・・と思われましたね?そうなんです、調べると言ってもいろいろな方法があり、それを個人で網羅するのは非常に大変なんです。
そこで活用したいのが、不動産一括査定サイト。不動産会社もたくさんあるので、それぞれ査定額が少しずつ違うことがあります。一社一社聞いていくのは大変な手間ですし、料金がかかる場合もあります。その手間やお金を省くことができるのが不動産一括査定サイトです。物件種別・地域・土地建物の面積・間取りなどを入力するだけで査定結果を出すことができるのです。
主な査定サイトをご紹介します。
・イエウール
登録している不動産会社は1200社!最大手の査定サイトです。最大6社まで一括して査定することができます。
・スマイスター
全国800社以上の不動産会社と提携しており、顧客満足度も96%と高いです。最大6社まで査定できます。
・イエイ
厳選された1000社の不動産会社から最大6社まで一括査定できます。トラブルの多い不動産会社は契約を解除するシステムがあるため、安心です。
・オウチーノ
登録している不動産会社は500社以上。賃貸情報や建築家情報など住宅全般のサイトになっていて、売却の際のポイントもわかりやすく説明されています。
・不動産査定エージェント
登録社数は400社と上記の4サイトに比べると少ないですが、知名度はどんどん上がっています。シンプルな見た目のサイトなので、スッと入力して先に進めます。
上記でご紹介したサイトでは、簡易的な相場比較が簡単にできます。料金もかからないので、まず相場を調べたり依頼する不動産会社を選んだりする場合に活用するのがいいでしょう。
ちなみに、筆者の住む長崎市の住所を試しに入力してみたところ・・・ほほう・・・な価格になりましたよ(笑)
④不動産会社を探そう
上記の一括査定サイトで相場を調べたら、そこで出てきた会社を見てみるのもいいでしょう。よさそうな会社があれば依頼すると楽ですし、別の会社を見てみたいと思えばそこで初めて自力で調べてみることができます。
調べる際には価格が高すぎる・安すぎる会社は避け、可能であれば評判などもしらべておくといいかもしれません。
ここで一社に絞るのではなく、実際の査定をしてもらう数社を選ぶ、という感覚で調べましょう。
⑤実際に査定してもらおう
不動産一括査定サイトで出た金額は簡単な見積もりです。相場を把握するのには便利ですが、実際の価格はまた違う場合があります。④で不動産会社が決まったら、実際に売却価格がいくらになるのか、詳細な見積もりを出してもらいます。
訪問してもらい、価格の幅や周辺環境などを見てもらいます。
⑥いよいよ契約
⑤で複数の不動産会社に実際に見積もりを出してもらったら、ここで初めて正式に依頼する不動産会社を決めます。価格はもちろんですが、訪問の際に詳細に調べてくれたか、人当たりはどうか、なども含めて信頼できる会社を選びましょう。
さて、その不動産会社との契約の方法もいくつかのパターンがあります。その点も詳しく見ていくことにしましょう。
1.仲介契約
不動産会社が売り手と買い手の間に入り、宣伝や物件の説明をして購入希望者を募る方法です。
物件が売却できたら、不動産会社に手数料を支払います。
仲介契約にも一社だけに依頼する「専属専任媒介契約」・「専任媒介契約」と、複数社に依頼する「一般媒介契約」とがあります。売り手である自分自身がもし購入希望者を見つけることができた場合、不動産会社を介さなければならないかどうかで専属専任か、専任か、一般かが変わってきますので、希望によって相談しましょう。
2.不動産会社に買い取ってもらう
不動産会社に購入希望者を見つけてきてもらうのではなく、直接不動産会社に買い取ってもらうという方法もあります。
通常は広く買い手を探すことができる仲介契約になるでしょう。
⑦売り出し!
不動産会社と契約ができたら、物件が売りに出されることになります。仲介契約の場合は、不動産会社によって宣伝されることになります。
⑧購入希望者との打ち合わせ
興味を持った購入希望者が現れたら、実際に物件を見てもらったり、希望を聞いたり、売買価格の交渉をしていくことになります。仲介契約の場合、不動産会社の担当者が間に入ってくれることもあります。
大きな買い物で購入希望者も様々な心配を抱えていると思います。まずは内覧の際にきれいに掃除しておく、誠実な対応を心がける、ということも大切です。
⑨売買契約・引き渡し!
購入希望者との打ち合わせで合意ができたら、晴れて売買契約を結び、引き渡すことになります。ここでも不動産会社の担当者とよく打ち合わせをし、細かい条項を決めていくことになります。
いかがでしたか?
ステップは細かいですが、ひとつひとつの段階はさほど難しいものではありません。
自分で調べるのが難しいところは一括査定サイトなどを上手に活用してみてください。
最近は長崎県でも地価が上がりつつある、なんてニュースも聞きます。
後悔の残らない不動産売却になることを祈っています!