ジェットスター長崎=成田初就航のパイロットにインタビュー

2.観光

2018年9月6日に長崎=成田便を就航したジェットスター。その初就航便のパイロットの皆さんにインタビューしました。

ジェットスターは日本国内の初就航の際にその就航地にゆかりがある方が操縦士や客室乗務員などを行なっているそうで、今回の長崎=成田便も、パイロットの方が長崎に所縁がある方々でした。
今回3名の方々が操縦席にいらっしゃいましたが、その中から機長の渡邉さん、副操縦士の中尾さんにお話を聞くことができました。

成田=長崎線の初便勤務終了後に撮影

渡邉さんは長崎東高卒。ジェットスターに来る前にはJALなどでパイロットをされていた方で、今も長崎にはちょくちょく帰って来られているそうです。
中尾さんは小さい頃に長崎に住んでいらっしゃたのですが、幼少期に父親の転勤で長崎を一時離れられ、現在は関西に住まわれています。しかし、ご両親は長崎に在住とのことで、年に1〜2回は長崎に来られるそうです。元はジェットスター・アジア航空に在籍、現在はジェットスタージャパンにて勤務されています。

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ところで、そもそもLCCって

LCC(Low Cost Carrier)はレガシー・キャリア(既存の大手航空会社)と比較して、格段に安価な航空運賃を実現しています。
LCCがレガシー・キャリアより格段に安い価格を実現している理由があります。

1 使用機種の統一

LCCでは使用する航空機の機種を統一することによりクルーの育成や部品の調達などにかかるコストを抑えています。

2 無料サービスの削減

レガシー・キャリアでは一般的な(といっても最近は減ってきてますが)機内食の提供や毛布などのサービスが無料で受けられます。LCCではこのような部分を有料化する事でサービスにかかるコストを削減しています。また、必要とされることがわかっている場合には事前に申し込む事で格安でサービスを受ける事もできます。

3 手荷物重量制限

レガシー・キャリアの場合、20kgくらいまでは無料で事前受託手荷物として預けられます。LCCでは事前受託荷物はあらかじめの申し込みが必要で、かつ重さによってかかってくる金額が異なります。
手荷物に関しても持ち込める荷物の大きさや重さに制限があります。チェックイン時・手荷物検査チェック後の重量検査もあり、万が一搭乗直前で重い荷物があった場合にはその場で追加料金を支払って受託手荷物に回される事もあります。
重い物を運ぶにはそれだけ燃料が必要になるので、なるべく軽くしていくということは燃料費の削減にダイレクトにつながることを意味しています。

4 飛行機の空港滞在時間が短い

LCCは空港での待機時間(駐機時間)が非常に短いです。長崎就航便も13:00に長崎に到着して、13:35には成田に飛び立ちます。
この間に到着客を降ろして、荷物を降ろし、機内の清掃を行いつつ、成田行きの荷物を載せ、乗客を乗せます。このようにして運行効率を上げていくことで利益を出しています。
ですので、乗り降りでは乗務員の指示に従いスムーズに乗り降りし、また搭乗も遅刻などしないように心がけましょう。

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んでもってジェットスターって?

今回、長崎=成田に就航したのはジェットスタージャパンはジェットスターの中で日本を拠点とする会社になります。
ジェットスターグループは
・ジェットスター航空:オーストラリアとニュージーランドが拠点
・ジェットスター・アジア航空:シンガポールが拠点
・ジェットスター・パシフィック航空:ベトナムが拠点
・ジェットスター・ジャパン:日本が拠点
で構成されていて、ジェットスターグループ全体でアジア太平洋地域の18カ国80都市に週5,000便以上を運行しています。
また、ジェットスターは国内LCCシェアNo.1(※国土交通省「特定本邦航空運送事業者に係る情報」(2017年1月〜2017年12月))を誇り、他の航空会社のWeb価格よりも10%安い料金を約束しています。
今回、長崎=成田便の就航で、羽田より成田に近い場所にある幕張や成田山新勝寺、九十九里浜などの東関東スポット、成田経由で行ける札幌など、国内の観光スポットがより近くになります。また、ジェットスターグループが就航しているゴールドコーストやハノイなどに加え、世界119都市に就航している成田国際空港への直行便ができることで、今後海外が今より安く近くなります。

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長崎出身のジェットスターパイロットが今後期待する事は?

さてさて、話は戻りまして。
今回の渡邉機長と中尾副操縦士が、長崎=成田就航で期待することとは?以下インタビュー形式でお伝えします。

インタビュアー(以下、イ):今回は就航おめでとうございます。
渡邉(以下、渡)、中尾(以下、中):ありがとうございます。
イ:今回の就航で、九州の殆どの県に就航することとなりました。今後期待することとかありましたらお聞かせください。
渡:ほとんどの九州の県を網羅した事で、九州を入口と出口にして周遊する様になったら嬉しいです。例えば成田→長崎で九州に入り、列車を使ったり、レンタカーを使ったりして九州を回り大分や宮崎から成田に戻る様な使い方をしてもらって、もっと九州の活性化に繋がると嬉しいです。
中:長崎の皆様にも当社便を利用いただき、気軽に日本各地、また海外へお出かけいただければと思います。東京駅や東京ディズニーリゾートへは成田空港から1時間〜1時間半程度でアクセスできますし、東関東、北関東にもいろいろと楽しめるエリアがあります。また、外国人観光客の視点からも、成田からの乗り継ぎ観光地として、九州がより注目されればと思います。

イ:長崎には今後どの様なことがきたいできると思いますか?
渡:長崎は世界遺産や他にも多様で良質な観光資源がいっぱいあります。国内だけでなく、海外からのお客さまを長崎にお連れしてもっと多くの人に長崎の素晴らしさを知ってもらえればと思います。
中:今回の就航によって、“長崎/Nagasaki”という文字をジェットスターのホームページでご覧になる機会が増えたと思います。国内のみならず、海外のお客様に長崎を旅行先の選択肢の一つとして捉えてもらい、“より多くの観光客”が訪れる場所になればありがたいと思います。ジェットスターのお客様は私の実感として中国・東南アジア・オーストラリアからの方がアクティブに動かれている印象です。お客様にとって長崎がリピートしたい都市になってくれると嬉しいです。

イ:ありがとうございます。改めて、ご就航おめでとうございます。
渡・中:ありがとうございます。

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