出島の賢い歩き方!観光でおすすめの見どころ10選

2.観光

こんにちは、今回は出島観光の見どころ、オススメ10選を紹介します♪

出島は鎖国時代に唯一外国に開かれていた場所。当時は珍しい食べ物や物品、文化や学問が、出島を通して日本に入ってきました。ですので「長崎が日本で初めて」というものがとても多いんですよ。そして当時は珍しい外国人も貿易のために多く来日し、出島に住んでいました。

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出島の楽しみ方

このような出島の歴史を考えると、出島でぜひ感じて欲しいのは、

読者さんに感じてほしい出島の魅力
1,資料や文化: 当時は最先端だった文化・物品・学問などを想像してほしい!
2,建物やお部屋: 外交や商取引の中心となった交流スペースや外国人のための居住施設など

この2つ!!

特に、施設の中に展示されてある貴重な資料の数々は当時を想像するとめちゃくちゃ面白いです。今でこそ普通に手に入るモノですが(鉄砲以外w)、当時はその物品や文化が大きく生活を変えたわけです。そのようなことをぜひ想像してみて下さい^^

「江戸時代っぽい街並み」だけだと日光江戸村とかワープステーション江戸の方がそれっぽいです。そこではなく、例えば、外国人との交流が行われていた場所や、商館長のお部屋など、ここが外国との貿易の最前線だという見方をすると、またちょっと違うんじゃないかなと思います。

すごい最先端(当時の)の文化や技術が、当時はここで取引されていた!! とイメージしながら街歩きをしてみてくださいね♪

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出島の魅力は施設の中にある!

長崎の出島は江戸時代の鎖国政策の中で外国との貿易を許された唯一の場所だったので、当時は珍しかったであろう貴重な資料が豊富に展示されていたりするのです。なにせ日本に多くの西洋文化が伝わった「入口」ですからね、資料を見ているとその様子がイメージできてとても楽しいです。

子供の頃って見た目のインパクトの大きさを観光地に求めてしまいますけど、大人になるにつれてそのストーリーだったり役割・存在意義などソフト面に目が行くようになることってありますよね。そういう意味では出島は、大人になって再び訪れてみると出島が持つストーリーに感動してしまう人も多いんじゃないかな~と思ってます。あ、これって長崎全体に言える気もしますね。

実際に出島には色んな情報が入っています。じっくり隅々まで見ていると1日費やすことだってできちゃうかも。でも、そんなに時間がない!という方のために、私のおすすめの見どころポイント10個にまとめてご紹介したいと思います♪

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まずは全体像から!

①扇形をイメージしよう!

当時の出島:ナガジンより

出島

現在の出島:長崎税関HPより

長崎の出島に観光に来たら、まずは全体像を確認し出島の「扇形」の地形をイメージしましょう。出島は扇形をした人工の島で、このエリアでのみ外国人は居住を許され、日本人も限られた人しか入ることができませんでした。この「扇形」は出島の外観的な大きな特徴なので、ぜひとも押さえておきたいポイントです。

ただ・・・残念ながら今の出島は周囲を埋め立てられてしまっていて、教科書で見るような「島」といった感じは一切ありません。意識的にイメージしないと扇型も島であったことも分からないでしょう。

なぜにこんな貴重な跡地の周りを埋めちゃったの!?と怒らないでください。。。長崎って山ばっかりで平地が少なくて住むところが無かったんですよねぇ。。。当時の長崎人からしたらそうせざるを得なかったんでしょう。ご先祖さんを怒らないであげて(笑)!

現在は出島からは海すら見えず「扇形の人工島っぽさ」が全く感じられません(笑)。少し歩けば海(長崎港)は近くにあるんですけどね。出島ワーフっていう海沿いに飲食店が並ぶ施設はおすすめです^^

ということで、扇型の人工島の全体像をイメージするだけで、海は無いながらも「出島感」が出てきます。目をつぶって想像を膨らましてみると、出島の周りに海が見え始め貿易港であることを感じられると思います!

パンフレットで現在地を確認したり、ミニチュア出島、地形がカーブになっているポイントなどをチェックすることで、まずは扇形をイメージしてみてください!

ミニチュア出島を見ると想像しやすいかも

②表門橋が完成!!

出島の扇形がイメージできたら、この「表門橋」を確認することでさらに全体像を把握することができるでしょう。

この表門橋は今年(2017年)の2月に、なんと130年ぶりに出島の中央部分に架けられ全国のニュースでも大々的に取り上げられました。現在も工事が進められており、一般の方が通れるようになるのは11月の予定です。

それまでの間は通行することはできませんが。表門橋や、その先の表門を見ることができます。

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江戸時代もこの表門橋のみが唯一の出島の通り道で、厳重に管理されていました。ここを通って出島に入ることで、より「出島感」を味わえると思います。

③緑色が挿し色として使われてる

やたらと目立つグリーンの挿し色

出島の建物や内観は江戸時代を忠実に再現した作りで、街並みも当時の雰囲気を醸し出しています。そこで気になるのが、手すりや窓格子など、全体的に緑色のペイントが多いということ。

一見すると調和しているようですが、気になると気になりだす、この緑色。「当時を再現した」ということを知らないと、センスが良いのか悪いのか?なんで緑にしたんだろう・・・と思う方もいるはずです(笑)

2009_04080014_2

え?工事中?と思ってしまったり・・

でも、この色は当時の様子を再現したから、こういう色を使っているそうです。この色の由来はオランダのチューリップの色とか自然の色とか、諸説あるそうです。

これは勝手な想像ですが、出島に滞在していた当時の外国人スタッフからすれば、出島の外に出ることを許されずこの狭い島に閉じ込められていたわけですから、木の色だけでは殺風景で気が滅入ってしまって、少しでもカラフルにしたかったのかなぁ・・とか思ったりもします(笑)。

ちなみに、ここで使われたペンキが、日本で初めて使われたペンキだろうと考えられているそうですよ。出島って多くの「日本初」が生まれた場所なんです♪

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観光時におすすめの建物を個別に見ていこう!

ということで、出島の全体像に関してチェックしてほしい3ポイントをご紹介しました。これからは観光旅行時に是非見てほしい個別の建物を見ていきましょう。

④カピタン部屋はビジュアル的に楽しい

カピタン部屋を見ずして出島は語れない。そんな観光時には外せない施設です。

カピタンってのは出島の商館長、要はトップの人の役職のこと。どの観光情報誌もこのカピタン部屋をおすすめしています。やはりどの建物よりも外観・内装・大きさともに一番豪華な感じがしますね。

2階は当時の部屋を再現していて、当時使われていたインテリア(レプリカ)や、晩さん会っぽい風景、簡単な解説ムービー、その他の部屋の復元などが見られます。

内装に使われている壁紙も是非チェックしてみてください。

唐紙(からかみ)と呼ばれ和紙に木版で連続模様を刷った紙が、天井や壁に使われています。これが美しい。お土産屋さんで唐紙を買うこともできるので気に入った方はチェックしてみてください。

個人的にはこのカピタン部屋の下の階(1階)も好きです。オランダから伝わった「遊び」の文化が展示されていて体験することもできます。出島から日本全国に広まったビリヤードやバドミントン、筆ペンやボードゲームなどが置いてあります。子ども達の夏休みとかの研究には持ってこいかも。

ビリヤードやバドミントンもまた長崎から入ってきた「日本発祥の地」だって知ってました?

長崎に伝わったバトミントンのラケット

当時のビリヤード体験もできます♪

ちなみに、ボウリングなんかも長崎が日本発祥の地です。

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⑤拝礼筆者蘭人部屋(蘭学館)で蘭学に触れる

江戸時代、日本人は出島を通して医学や技術、語学など多くの蘭学を学んでいました。この建物の中にはその技術の一部が展示されています。

今でこそ世界中の教科書に書かれているような普遍的な知識なんでしょうけど、これを最初に発見した人って凄くないですか?

顕微鏡や時計。当時の日本人はびっくりしただろうなー。そして、これらを見て「自分ももっと勉強したい!」「日本に蘭学を広めたい!」と思った知的好奇心たっぷりの蘭学者たちがこぞって出島に押し寄せてきたんだと想像できます。

当時、日本で最も「知りたがり」が集まっていた場所。それがこの出島なんですよね。

ちなみに、建物的には、会計帳簿などを付けるオランダ人書記長が住んでいた建物らしいです。

⑥二番蔵(貿易館)で当時の貿易経済を学ぶ

建物的には、砂糖や染料などの輸入品を保管していた土蔵。当時、出島を通して貿易されていた輸出品の数々が展示されています。ここも江戸時代の貿易経済が理解できて面白いですよ。

輸出品としては、銅や磁器(有田焼や伊万里焼)の記述が面白いです。銅は日本の輸出の主力製品にまで育ち、長崎でも鋳造されるようになりました。その場所が、今の飲み屋街の「銅座」ですね。

磁器はVOC(東インド会社)と書かれた磁器が興味深いです。この当時から日本の焼き物は評価されていたんでしょうねぇ^^

輸入品はさらに面白いです。当時、日本にないものばかり。平野ノラ風にいうと「おったまげー!」って感じだと思います。

例えば、日本では珍しい「動物」を輸入していました。像やオランウータン、ダチョウ、ラクダなど、まるで動物園だったとか。象牙などの展示があります。当時も出島は一つの観光地だったのかもしれません。

江戸時代の日本の貿易経済の仕組みや、その過程で新しい西洋文化や商品が入ってきたことが理解でき、とても勉強になる部屋です。

二番館は、歴史的&ストーリー的にとても面白い観光スポットですね。

⑦旧石倉(考古館)で300年前に触れる

ここでは、磁器やパイプ、ピストルなど、当時の商館員の生活で使われていたものが並べられています。お皿や瓶などの磁器やガラス類は残念ながら割れちゃっているものがほとんどですが、それでも300年以上も前に使われていた実際のものと考えると感慨深いです。

ここにはかなり高価そうなものが並んでます。お皿とかグラスとか。つい黙ってしまう感じの資料館です。

凄く高そうなグラス

⑧出島内外倶楽部で一休み

こちらは江戸時代ではなく、明治時代に作られたもの。日本に住む外国人と日本人との社交場として利用されていた施設です。鹿鳴館(ろくめいかん)的な感じ。1階は一般の方も入れるレストランとして開放されていて、ちょくちょく貸し切りイベントも開催されていますね。

実力派シェフが作った美味しいトルコライスとミルクセーキが観光客にも有名です。

スタンダートな感じのトルコライス。美味しい♪

⑨日本最古のプロテスタント神学校:旧出島神学校

出島の南側の端っこにある大きな建物。これは、現存する中で日本最古のキリスト教(プロテスタント)の神学校です。
1878年(明治11年)に建てられたもので、鮮やかな青い色が特徴的です。

この建物は、江戸時代に建てられた他の建物と違って、キリスト教も解禁となった明治時代に建てられました。レトロで絵になる建物なので観光客に写真スポットとしても人気ですね。

1階はお土産屋さんや休憩スペース、2階は年間パスポート保持者のみ利用できる会議室や図書館となっています。

⑩輸出入されてたものを復元したお土産

個人的に最もおすすめのVOC(東インド会社)マーク付きの皿

出島はおしゃれなお土産が豊富です。当時、輸出入されていたものの復刻版アイテムとかがオリジナリティあって面白いかも。出島限定のものも多いのでチェックしてみてください^^

出島の両端の出入口にそれぞれお土産屋さんはありますので便利です♪

出島でしか買えないオリジナル商品も

醤油はコンプラ瓶に詰められて輸出されていた

お醤油は当時から日本のブランド輸出品でした。コンプラ瓶と言われるものに詰められて海外へ渡っていったんですね。それを復元した醤油さし。これも結構おもしろいかな。

前述した「からかみ」。これも人気ありそう。

個性的な観光土産も多いので、お土産を選ぶ時間も確保して回ってくださいね♪

以上、僕的「出島観光のおすすめスポット10選」でした♪

出島
施設名:出島和蘭商館跡
住所:長崎市出島町6-1
電話:095-821-7200
営業時間:通常8:00~21:00 (最終入場20:40)
HP:https://nagasakidejima.jp/
この記事を書いた人
たくP

諫早出身。長崎→東京→長崎→マレーシア→長崎と、Wターン。
取材ジャンルは、住宅、グルメ、イベントなど。

趣味は旅行、プロジェクトを立ち上げること。長崎コン、ウォーターサバゲー、おうちがレストラン長崎、など発起人。

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