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100年以上現役のドック!長崎造船所にある世界遺産「第三船渠」ってどんな所?

こんにちは、メイです!水辺の森公園の方から長崎港を眺めると、三菱重工長崎造船所の敷地が見えます。巨大なクレーンが並んでいるこの場所は、第1・第2・第3ドックと呼ばれて分かれています。ドックでは100年以上前から船を造ったり修理をしていて、日本で最後の戦艦である「武蔵」が建造されたとしても有名な場所です。

3つのドックのうち2つのドックはもう使われておらず、今も船の整備をしている第3ドックが2015年に世界遺産として選ばれました。今回はこの第3ドックと呼ばれる場所の歴史や、長崎造船所でどんな船が作られてきたのかも一緒に振り返っていきます!

第三船渠(だいさんせんきょ)の歴史と概要

1905年に竣工した当時東洋最大の船渠

画像引用:あっ!とながさき

長崎造船所では1879年(明治12年)に立神に第1ドックが作られ、1896年に第2ドック、1905年の3月に第3ドックと次々に竣工されました。100年以上経った現在でも稼働しているのは、世界遺産に選ばれた第3ドックのみです。現在もフェリーや自衛隊の艦船などを整備しているので、一般の人が入ることはできません。

第三船渠は完成するまでに約5年ほどかけて、崖を削ったり海を埋め立てる工事をしました。壁の全体は石積みで作られています。完成当時では、東洋最大の乾船渠(かんせんきょ)でした。乾船渠とは、船を造ったり修理をするための施設や設備のことです。オランダ語に由来していて、ドック・ドライドック・乾ドックとも呼ばれています。

船渠なの?ドックなの?って感じですが、船渠とドックは同じ意味なのでどちらで読んでもいいと思います。

ドックの構造ですが、満潮時に船をドックの中に引き込みます。船が入ったら、扉を閉めて排水をします。開渠した時に設置をした排水ポンプは、英国のシーメンス製のもので、当時のものを今も使用してるんですよ!100年以上も現役なんて凄~い^^

海の方から第三船渠を見ると、ドックの奥にはトンネルが見えます。作業効率を上げる為に、飽の浦地区と立神地区のドックを結ぶ通路として建設されました。いまも作業員の移動に使われているそうですよ!

変化してきたドックの大きさ

第三船渠は船の大型化に伴い1943年、1957年、1960年と三度も拡張工事をしました。底や壁面の石垣は当時のままだそうです。

【拡張により変化した大きさ】
竣工時:長さ222.2m、幅27m、深さ12.3m
現在:長さ276.6m、幅38.8m

深さは建設当時そのままです。

 

第一・第二船渠の歴史も見てみよう!

「常陸丸」

画像引用:三菱重工

1963年に第一船渠、1972年には第二船渠が閉渠となりました。閉渠されたドックでは、どんな船を建造していたのか振り返ってみましょう^^

第一船渠では、「夕顔丸」が建造されました。三菱重工の初めての鉄製汽船で、長崎~高島~端島間を移動していた船です。夕顔丸は75年間も島の人たちの足となり、人々に愛されていました。夕顔丸の最後の就航には、たくさんの人たちが集まったそうですよ~。

次に第二船渠ですが、ここでは閉渠するまでに約3,500隻もの船を修理したと言われています。第二船渠では、日本で初めての大型貨客船「常陸丸」が建造されました。悲運の常陸丸としても有名で、日露戦争でロシア艦隊の砲撃を受け玄界灘で戦没しました。

第二船渠には併設する三菱第2ドックハウスがありました。今は「旧三菱第二ドックハウス」として、同じ長崎市内にあるグラバー園内に移築されています。洋風建築の第二ドックハウスは、修理する船の乗組員が宿泊をする施設でした。現在中には自由に出入りでき、2階にあるテラスからは園内と長崎港の景色が楽しめますよ♪

 

第三船渠を眺めることができる場所は?

第三船渠は非公開施設ですが、遠くからみることはできます。例えば軍艦島・長崎遊覧船の船上からだったり、長崎漁港岸壁や対岸からなどです。グラバー園の広場からも見えますよ^^

実は同じく世界遺産に選ばれた占勝閣が、第3ドックを見下ろすように建っています。第三船渠を見てみようかなと思っている人は、とんがった屋根が突き出ていないか、その周りもよく注意して見てみてください。でも、ちらっと程度にしか見えないかと思いますが・・・。

 

三菱の歴史についてもっと興味を持ったら、三菱重工業の長崎造船所 史料館を訪れてみてくださいね。この史料館も世界遺産のひとつに選ばれていて、完全予約制の史料館です。三菱の150年の歴史に関わるものがたくさん展示してあります。

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