【大浦天主堂】日本最古の現存教会建築【国宝・世界文化遺産】

2.観光

1864年にフューレ神父とプティジャン神父の設計により建立された日本最古の現存するキリスト教建築物。正式名称は「日本二十六聖殉教者天主堂」。

1875年・1879年に増改築され、当初の2倍の大きさに拡張しゴシック建築様式となりました。
内部空間の主要部には創建当初の姿が温存されています。

1945年8月9日、原爆投下によって屋根、正面大門扉、ステンドグラスその他の部分に大きな被害を受け、1952年国庫補助により、5年の歳月を費やして修復工事が完了。

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1.2つの出来事

①日本二十六聖人

1549年にフランシスコ・ザビエルが日本に宣教して以来、約50年ほどがたった時、豊臣秀吉の「キリシタン禁教令」のため、京都で宣教師6人、大阪でパウロ三木ら日本人18人を捕え、途中2人が加わり計26人を1ヶ月ほどかけて裸足で歩いて長崎へ護送させました。

1597年2月、長崎の西坂の地で十字架に架けられ、この26人のカトリック信者を処刑したとされています。

日本でキリスト教の信仰を理由に処刑が行われたのはこれが初めてでした。大浦天主堂は、日本で最初に殉教した日本二十六聖人たちに捧げられた教会です。

 

②信徒発見

1864年に建設されたその約1ヵ月後、浦上の潜伏キリシタンがプティジャン神父に信仰を告白し、キリシタン禁制下で250年間、密かに信仰を続けてきた「信徒発見」という世界宗教史上に残る舞台となったのが大浦天主堂です。

 

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2.国宝指定と世界遺産

日本最初期の洋風建築として1933年文部省により国宝に指定されましたが、1945年原爆で被害を受け、1953年に再指定。

また、大浦天主堂とその境内にある、旧羅典(らてん)神学校、旧長崎大司教館などの歴史的な建造物群は「大浦天主堂と関連施設」として2012年に国の史跡に指定されました。

現在では世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつとなっています。

大浦天主堂
住所:長崎市南山手町5-3
TEL:095-823-2628
拝観時間:8:30〜18:00(最終受付17:30)冬季は17:30※最終受付は17:00
料金:大人1,000円/中高生400円/小学生300円(団体料金あり)
URL:https://nagasaki-oura-church.jp/

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