3万6500日以上働き続ける!長崎の世界遺産ジャイアント・カンチレバークレーンの物語

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こんにちは、メイです。みなさんは、長崎港から100年物の世界遺産が見えていることを知っていましたか?その名も「ジャイアント・カンチレバークレーン」です。今まで世界遺産だと気づかず、何気なく景色のひとつとして見ていた人も多いのではないでしょうか。

今回は、100年以上も現役で活躍している「ジャイアント・カンチレバークレーン」についてご紹介しますね^^

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108年も稼働!ジャイアント・カンチレバークレーンの歴史と概要

画像引用:九州の世界遺産

稼働遺産であるジャイアント・カンチレバークレーンは、スコットランドから輸入され、明治42年(1909年)に長崎に設置されました。同型としては、日本で初めて設置された電動クレーンです。カンチレバーとは片持ち梁(ばり)の意味があります。土木用語では、梁の片方が固定され他方を動かせる構造のことを指します。

稼働遺産とは、文化遺産(主として産業遺産)の中で、現在でも使用されている状態のものを意味します。同型のクレーンは世界で48機しか作られておらず、残されているクレーンも僅かだそうです。

 

ジャイアント・カンチレバークレーンの概要

2014年にはクレーンを製造したスコットランドで、スコティッシュ10(テン)というプロジェクトにジャイアント・カンチレバークレーンを選出しました。これは国内・海外から10カ所の重要文化財を選出し、デジタル3D技術でデジタル化したものをインターネットで広める企画です。日本だけでなく、世界的にも貴重な遺産だと認められたということでしょう。そんな遺産が長崎にあるなんて、鼻高々です♪

輸入元であるスコットランドのグラスゴーにも同じクレーンが残っていますが、現在稼働しているものはありません。長崎で今も動いているジャイアント・カンチレバークレーンが、とても凄いものだと感じますね。しかも、ワイヤーやブレーキ、操作盤などはオリジナルのままだそうです。メンテナンスをし続けたからとは言え、108年も当時から変わらない状態で動いているのですから、本当に驚きです。

ちなみにクレーンのアームが、塔の上で横向きに載っている様子から、「ハンマーヘッド型」とも呼ばれています。

 

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2015年に世界遺産への登録

2015年7月5日に「明治日本の産業遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産への登録が決定しました。そして7月8日世界遺産へと登録されます。8県11市の23構成資産のうち、なんと8つの資産が長崎市にあります。ジャイアント・カンチレバークレーンは、その構成資産のひとつです。

 

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ジャイアント・カンチレバークレーンはどのくらい大きいの?

ジャイアント・カンチレバークレーンは、高さが61.7メートルあります。アームの部分は約70メートルの巨大なクレーンなんですが、数字だけではどれくらいか分かりませんよね。マンションで例えると、60メートル以上は超高層でタワーマンションと呼ばれます。階数でいうと、およそ20階くらいの高さです。

うん、これは確かに大きい!これだけ大きいともちろんパワーもあり、150トンまでを吊り上げることができるそうです。まさにジャイアント!

 

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ジャイアント・カンチレバークレーンはどこで見れるの?

クレーンは最初にお伝えしたように、大型の荷物を運ぶために今も現役です。そのためクレーンがある施設には、残念ながら入ることが出来ません。施設の場所も非公開とされています。

ただとても大きいクレーンなので、対岸からもバッチリ見ることはできます。水辺の森公園や出島ワーフ、グラバー園などからもその姿が確認できますよ。(グラバー園からは双眼鏡を使うので、ちょっと迫力に欠けるかもしれませんが・・・)

どうしても近くで見てみたい人は、旧木型場行のシャトルバスに乗ってみましょう!旧小型場は、現在資料館として予約制で一般に公開をされている建物です。シャトルバスで向かう途中で、ジャイアント・カンチレバークレーンを間近で見ることができますよ!軍艦島へのクルージングでも船から仰ぎみれるようなので、チャンスがある人は見逃さないようにしてくださいね^^

 

いかがでしたか?クレーンを見て「え?これが世界遺産なの?」と思う人もいるかもしれませんが、長崎造船所は日本を代表する造船技術を持ち発展をしてきた、代表的な造船所です。日常の中で見れる景色ですが、世界に誇れる遺産だと思って眺めてみてください。

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