【かんざらしに恋して】島原散歩|ロケ地巡りのおとも

2.観光

来年2月に放送予定のNHK長崎発地域ドラマ
「かんざらしに恋して」
長崎出身欅坂46長濱ねるちゃんの出演が発表されました。

でも、かんざらしって何?

ドラマの舞台は「水の都」島原です。
まちの至るところから水が豊富に湧き出ており、
その湧水量は島原市内でなんと1日あたりおよそ22万トン!!
市民の暮らしの一部となっています。
実際、玄関先の水路から花瓶にさらりと水を汲んでいく若奥様の姿をお見かけしました。

かんざらしとは、その湧き水にさらした白玉団子のことで、甘〜い蜜がかかった島原郷土の味。
原料となる餅米を「大寒の日」に水にさらすことから、「かん(寒)ざらし」と呼ばれているのだとか。

島原市の観光HPにもかんざらしの由来と提供店舗の一覧が掲載されています。

と、まぁこの時の私はそんなことは露ほども知らず、ふらりと立ち寄ったほぼほぼ初めての島原で、何の情報もなくただただ、ぶらぶらお散歩していたわけです。

まず向かったのは、島原駅から徒歩10分のところ、湧水水路を優雅に「鯉の泳ぐまち」島原市新町です。

まずは、情報収集のため、市内周遊観光の拠点として機能する観光交流センター「清流亭」へ。
地元の工芸品や特産品も販売しています。
ここで、湧水庭園「四明荘」の入場券が購入できます。
島原城へ行かれる方は、巡回バス1日乗車券などを含む8大特典付き共通チケットも要チェックです。

島原めぐりんチケット

湧水庭園 四明荘

明治後期の別邸で、禅僧を招いて造られたという庭園建築。それは、まるで柱梁を額縁に見立てた美しい絵画を観ているよう。地元では水屋敷として親しまれているそうです。
国の登録有形文化財になっています。

コンコンと水が湧き出す池に張り出した縁側は、ぶらりと遊ぶ足に浮遊感を抱きながらも、しっかりとした安心感を携えた造りになっています。
美しい景色に水の音と戯れる鯉。
時間を忘れ、いくらでも座っていたいと思わせてくれます。

さらに、そこでいただいたお茶が本当に美味しくて!!聞けば、湧き水で淹れてくださったとのこと。嬉しいおもてなしでした。

そして、裏手の庭園はまた趣変わって静寂の佇まい。

四明荘の名の由来のままに、開放的でずっと心地よい風が吹いていました。
四季を通してまた訪れたいと思う素敵な時間。

ずいぶんと長居をしたような気がします。

四明荘を出て、何の気なしに歩いていると、通りの看板が目につきました。

島原かんざらし喫茶「水都」

ふらりと入ったのは、主屋とともにこちらも国の登録有形文化財となっている島崎家住宅の離れを活用した島原かんざらし喫茶「水都」
島原のお土産や手作り雑貨も取り扱っています。

通りが見える窓辺の席が最高に気持ちいい!
私がオーダーしたのは水都オリジナルの黒蜜きな粉かんざらし!一目惚れです。上品な甘さにモチモチの白玉がつるりと喉を通ります。
はじめは看板の黒蜜きな粉に惹かれたわけですが、たちまちかんざらしファンになりました!
ぜひ、昔ながらのかんざらしも食べてみたい!
そう思って少し調べてみました。

ちなみに水都のメニューは全てテイクアウトができるので、まち歩きのおともにもオススメです。

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\そうして知ったドラマのモデル「銀水」/

作中では「銀流」として登場予定です。
お店の運営が地域おこし協力隊の方となり20年ぶりに復活したかんざらしの名店だそう。
目の前にある浜の川湧水は、上から順に用途別に区切られた洗い場があり、今でも現役バリバリ!生活に根ざした貴重な水源となっている姿が見られるとか。

NHK長崎放送局 https://www.nhk.or.jp/kanzarashi/

ドラマ「かんざらしに恋して」には、モデルとなったお店があったのですね。
鯉の泳ぐまちエリアから歩いて10分程度なので、次回は必ずココ行きます!!

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\島原でまだまだ楽しめるかんざらし/

かんざらし手作り体験

しまばら湧水館は、昭和初期に建てられた貴重な保存家屋です。
島原観光の休憩所として無料開放されています。

ここで、かんざらしの手作りを体験できます。
5名までなら予約不要で、1人300円。
1日6回実施されています。
子どもから大人まで簡単にできて、所要時間も30分程度なので、観光の合間にも組み込みやすいのではないでしょうか。
趣き溢れる空間で、自分で作ったかんざらしを食べるとは、思い出深い経験になりそうです。

しまばら湧水館
https://www.shimabaraonsen.com/yuusuikan/ https://shimabaraonsen.com/yuusuikan/taiken

かんざらしキット

島原PRキャラクターかんザラシ公式HP

販売店舗掲載はページ最後

自宅で簡単に作れるかんざらしキットは、お土産にオススメ!!
通常のかんざらしキットに加え、友好姉妹都市である幸田町とのコラボ商品「筆柿かんざらしキット」も販売中。
かんざらしファンとなった今、買わなかったことを後悔しています。

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さて、島原散歩はもう少し続きます。
島原城の方へ歩いていてみつけたのがこちら。

しんわの泉

同じ場所で、湧き水と島原温泉が飲める珍しいスポットです!
向かいにはゆとろぎの湯があり、足湯も無料開放されていました。
アクセス良好!これから寒くなってくると、まち歩きの合間に心身ともにポカポカ癒してくれること間違いなしです!!

島原城

しばらく進むと島原城が見えてきました。
そのままお堀にそって武家屋敷まで歩いたのですが、これがまたいい感じの並木道でオススメのお散歩コースでした。

時鐘楼を左に折れ、武家屋敷の入り口付近まできた頃には、お昼をまわっていました。お腹と相談し、迷わず入店!

味処 菜かの

ここでは、島原名物具雑煮をいただきました。
海の幸に山の幸!
心に沁みる具沢山のお雑煮です。
これだけで充分お腹いっぱい!!
昼の部と夜の部があり、夜は居酒屋になります。昼の部の営業時間は12時から14時までの2時間ですので、ご注意を。
一品料理から丼物、定食と、観光途中に気軽に入店できるお食事処でした。武家屋敷界隈でお探しの時は選択肢に入れてみて下さい。

菜かの
営業時間 11:00~14:00 17:00~23:00 日曜営業 定休日 木曜日

具雑煮は、これから冬にかけて、より一層美味しい時期になってくることと思います!
島原市HP 具雑煮提供店舗一覧もご参考に↓
http://www.city.shimabara.lg.jp/page953.html

ちなみに、島原で具雑煮といえばココ!らしい。
姫松屋

きっと名店なんだろうなぁ…と思いながらも、新町支店も本店もスルーしていたのですが、具雑煮が気になりだした私は、帰りにちゃっかり外観写真だけ撮ってきました。次はココに行きます!

それではこの日の最終目的地武家屋敷です。
ここでも、清流の心地よい水の音を聞きながら、ただぶらぶらと。ときどきボーっと。

ここまで、行き当たりばったりのノープランなお散歩にお付き合いいただきありがとうございました。ゆっくりとした時間の中、ひとり物思いに耽ることができ、頭のリフレッシュになりました。
合間にも、沢蟹をみつけたり、お魚咥えたノラ猫の後を付けたり、寂れたアーケード街が気になって引き返してみたりと、楽しい寄り道がたくさんできました。

島原は、お散歩気分でぶらぶらが楽しいまちでした。

かんざらし提供店舗一覧

銀水 島原市白土桃山二丁目1093 0957-63-4610
しまばら水屋敷 島原市万町513 0957-62-8555
島原城 島原市城内一丁目1183-1 0957-63-4874
青い理髪舘 工房モモ 島原市上の町888-2 0957-64-6057
茶房&ギャラリー 速魚川 島原市上の町912 0957-62-3117
中屋 島原市城内一丁目1186 0957-62-3675
元祖 姫松屋本店 島原市城内一丁目1208-3 0957-63-7272
元祖 姫松屋新町店 島原市新町一丁目220 0957-62-3775
都一 島原市桜町968 0957-62-3323
漁人市場とっとっと 島原市湊新地町451 0957-63-9911
ケルンの森(災害記念館内) 島原市平成町1-1 雲仙岳災害記念館2F 0957-63-5775
食彩四季おりおり 島原市寺町1033 0957-63-7070
風見鶏 島原市白土町1052 0957-62-6313
ケルン 島原市高島二丁目280 0957-63-5711
銀座食堂 島原市中堀町39 0957-62-4070
武家屋敷休憩所 島原市下の丁1995 0957-63-1087
ほうじゅう 島原市新町二丁目243 0957-64-2795
島原蒲鉾センター 下川尻町72-76 0957-64-1600
水都 新町二丁目245-2 080-87356427

島原・郷土料理具雑煮提供店舗一覧

元祖姫松屋本店 島原市城内一丁目1208 0957-63-7272
元祖姫松屋新町店 島原市上新町220 0957-62-3775
漁人市場とっとっと 島原市湊新地町451 0957-63-9911
ほうじゅう 島原市新町2-243 0957-64-2795
浪花寿し 島原市中堀町32 0957-62-3330
幸楽 島原市栄町8640-1 0957-63-2200
食事処菜かの 島原市江戸丁1778-2 0957-62-0071
江戸新 島原市寺町1197 0957-62-2044
食彩四季おりおり 島原市寺町1033 0957-63-7070
もとよし食堂 島原市有明町大三東戊454-4 0957-68-0023
銀座食堂 島原市中堀町39-1 0957-62-4070
ホテルシーサイド島原 新湊一丁目38-1 0957-64-2000
島原蒲鉾センター 下川尻町72-76 0957-64-1600
島原名物「かんざらし」をおうちで手軽につくれる「かんちゃんのかんざらしキット」取扱い店舗 島原市内 ・島原 きた田 ・島原 きた田 ・銀水    8/4〜 ・島原城売店 長崎県内 ・長崎県物産館 
この記事を書いた人

長崎生まれ
広島大学で建築設計を学ぶ。
Berlin-Germanyを拠点とし、Wien〈ウィーン〉ではSHAREarchitects、Dresden(ドレスデン)AderArchitektenに勤務。
帰国後、こどもとのワークショップに力を注ぐ。

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