食べるだけではもったいない!カステラって読めるんです。

2.観光

長崎には300年続くカステラ屋さんがあります。
その歴史は、カステラの製造を始めた江戸中期1681年まで遡ります。
お店の名は〈松翁軒〉

カステラが日本に伝わったのが1571年のこと。
ポルトガルから伝来しました。

今からおよそ450年前です。

今のような甘さや食感になった経緯は、長崎の歴史に密接に関係しています。
そんなカステラについて、歴史や食、文学に至る多彩な角度で綴られているのが、松翁軒が年に1回発行している「よむカステラ」です。

書き手を務める面々も多岐にわたり、文章自体が興味深い。

毎号変わる書き手や挿絵、年に1回という限られた発行、それにより内容も濃く、面白さも増しているように思います。

中のイラストも特徴的で、優しさや自然な感じが魅力たっぷりに伝わってきます。さらに、カステラだけではなく社長自らの紹介で長崎の初めて物語が語られたりもしています。

カステラは、多くの文豪の小説やエッセイなどにも出てきます。

自分が好きな小説家や、印象深い物語を読み直してみるのもいいですね。

松翁軒のHPにも夏目漱石の「漱石と猫とカステラ」という噺が掲載されています。
こういうところからも、カステラを作る会社というだけでなく
「おくんち」や「出島」「明治維新」など長崎に寄り添って歩んでいる会社であることがわかると思います。

その土地で発展した食べ物は、食材というだけでなく
人と一緒に運ばれてきた文化や新しい何かが取り込まれていることが多いです。

日本中どこへ行っても同じようなお土産を目にすることがありますが、長崎の食べ物は人のように個性があります。

「よむカステラ」もし手に入れる機会があれば読んでみてくださいね。

よむカステラ 松翁軒の長崎カステラ噺
松翁軒 本店/2F喫茶室 セヴィリヤ
住 所 長崎県長崎市魚の町3-19
TEL 095-822-0410
営業時間 本店:AM9:00~PM8:00 年中無休
セヴィリヤ:AM11:00~PM7:00 年中無休
URL : http://www.shooken.com/ 
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